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J-GLOBAL ID:202002214698535387   整理番号:20A0108489

実物大モデルを用いた振動台試験に基づく蛇篭擁壁の耐震性評価における問題

Problems in Earthquake Resistance Evaluation of Gabion Retaining Wall Based on Shake Table Test with Full-Scale Model
著者 (8件):
資料名:
巻: 14  号:ページ: 1154-1169(J-STAGE)  発行年: 2019年 
JST資料番号: F1399A  ISSN: 1881-2473  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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2015年4月25日にネパールを襲った地震(Mw7.3)は,多くの土木構造物および建築構造物に被害をもたらした。山岳地帯におけるいくつかの道路の蛇篭擁壁に被害が生じたが,蛇篭構造の耐震性について,ネパールにおいては情報が少なく,耐震性に関する実験的あるいは解析的研究がなく,また建設事例も少なかった。そこで,筆者らは,耐震性を評価するために,実物大の蛇篭擁壁を用いて振動台試験を行った。実験から,蛇篭擁壁は柔軟な構造であり,背後の土圧により容易に変形し,崩壊に耐えることができる弾力的な構造であることが分かった。しかし,これらを設計するために用いられる従来の安定性解析において,擁壁が剛体であると仮定されているために,柔軟な構造としての蛇篭擁壁の特性が生かされていない。本研究では,蛇篭擁壁を設計する手法を,試験くさび法により推定された崩壊表面と,ネパールで採用されている地震に対して脆弱な構造である垂直積層壁の実大試験により得られた実験結果とを比較することにより提案した。試験くさび法において推定すべり線の基準を上げると,その高さは実験において蛇篭擁壁が劇的に変形する深さとほぼ一致することが分かった。したがって,試験土壌くさびの基準を調整することによって,擁壁の柔軟性を考慮に入れた蛇篭擁壁の耐震安定性を評価する方法を開発したと実証することができた。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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建築物の耐震,免震,制震,防振  ,  自然災害 
引用文献 (19件):
  • [1] Department of Urban Development and Building Construction, Ministry of Physical Planning and Works, Government of Nepal, “Mandatory Rules of Thumb Reinforced Concrete Buildings Without Masonry Infill,” Nepal National Building Code, NBC 205, 30pp., 1994.
  • [2] T. Hara, H. Nakazawa, D. Suetsugu, K. Kuribayashi, T. Nishi, Y. Tadokoro, K. Miyoshi, and H. Zhang, “Field Survey on Damages of Gabion Structures Caused by the 2015 Nepal Gorkha Earthquake and Examination of Specific Measures for Earthquake Resistance Improvement,” J. of Japan Society of Civil Engineers, Ser. A1 (Structural Engineering & Earthquake Engineering (SE/EE)), Vol.74, Issue 4, pp. I_586-I_597, 2018 (in Japanese).
  • [3] H. Nakazawa, T. Hara, D. Suetsugu, T. Nishi, K. Kuribayashi, K. Miyoshi, and S. Shimomura, “Experimental Evaluation on Earthquake-Resistance of Road Retaining Wall Using Gabion,” J. Disaster Res., Vol.13, No.5, pp. 897-916, 2018.
  • [4] H. Nakazawa, T. Hara, D. Suetsugu, T. Nishi, K. Kuribayashi, C. Zhang, H. Hazarika, K. Miyoshi, S. Shimomura, S. Kimura, K. Usukura, R. Shibahara, and K. Tabata, “Full-Scale Model Experiment and Development of Evaluation Method for Earthquake-Resistant Road Retaining Wall Using Gabions - Process Until Application of the Proposal Method from On-Site Damage Survey in Nepal Site -,” Technical Note of the National Research Institute for Earth Science and Disaster Resilience, No.426, 114pp., 2019 (in Japanese).
  • [5] K. Watanabe, Y. Munaf, J. Koseki, M. Tateyama, and K. Kojima, “Behaviors of Several Types of Model Retaining Walls Subjected to Irregular Excitation,” Soils and Foundations, Vol.43, No.5, pp. 13-27, 2003.
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