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J-GLOBAL ID：202002236300224575   整理番号：20A0600045

高含水比の水田土壌における田面水のpHの変動とリン溶出

Effect of Change in pH of Flooded Water on Phosphate Release from Paddy Soils with High Water Content

著者 (2件)： 花山奨 (山形大学農学部) ,  安中武幸 (山形大学農学部)
資料名： 農業農村工学会論文集  (Transactions of the Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering)
巻： 87  号： 2  ページ： IV_5-IV_6(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： S0345A  ISSN： 1882-2789  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・耕起前の水分を含む表土を用いた疑似水田における,藻類の光合成にもとづく田面水のpH上昇による土壌からのリン溶出への影響の分析。
・田面水の水温,溶存酸素濃度,pH,リン酸態リン,溶存態全リン,全リン,クロロフィルa,地温,および日射量の測定。
・十分な乾土効果のない状態の水田土におけるpH上昇後の田面水への,タイムラグを伴うリン溶出発生の確認。
・ある時期大幅なリン濃度の増加がみられた理由として,既往研究結果の考察に基づき,温度上昇により土壌中で可溶化し増加したリンの一部が高pH下で薄くなった酸化層中の水酸化第二鉄に吸着されず溶出したと推測。

シソーラス用語： *リン ,  *pH【水素イオン指数】 ,  濃度 ,  水温 ,  酸化層 ,  アニオン ,  リン酸塩 ,  地温 ,  *溶出 ,  *水田土 ,  水酸化鉄 ,  藻類 ,  *高含水比 ,  全リン ,  溶存酸素濃度 ,  リン酸イオン ,  水酸化鉄(III) ,  植物 ,  隠花植物
準シソーラス用語： リン酸態リン ,  還元層 ,  水酸化第二鉄

著者キーワード (5件)： リン ,  pH ,  藻類 ,  酸化層 ,  還元層

分類 (3件)： 農業土木  (FB02000W) ,  資源回収利用  (SC05060V) ,  土壌管理  (FB04070J)

引用文献 (5件)：

• 花山 奨, 安中武幸(2014):田面水のpH変化が水田土壌からのリン溶出におよぼす影響, 農業農村工学会論文集, 291, 49-50.
• 長谷部 亮, 飯村康二(1983):北陸地域強グライ強粘質水田土壌における酸化層・還元層の分化発達過程, 日本土壌肥料学雑誌, 54(4), 273-276.
• 井上徹教, 中村由行, 足立義彦(1999):環境条件のステップ的な変化に伴う堆積物の酸素消費・リン溶出の応答, 水工学論文集, 43, 1013-1018.
• 湊 太郎, 山﨑正一, 佐藤義夫, 福江正治(2008):鉄被膜で覆われた鉄鋼スラグのリン吸着能力に対するpHと海水の影響, 沿岸域学会誌, 20(4), 11-21.
• 南條正巳(1996):多様な水稲栽培方式における水田土壌肥料の現状と方向 1.水田土壌における養分動態研究の進歩 その2 -リン酸-, 日本土壌肥料学雑誌, 67(3), 317-321.

タイトルに関連する用語 (6件)： 高含水比 ,  水田土壌 ,  田面水 ,  pH ,  リン ,  溶出