文献
J-GLOBAL ID:202002244891448190   整理番号:20A1315825

清酒の劣化臭吸着剤としてのシリカ担持金ナノ粒子の応用

Application of silica-supported Au nanoparticles for selective adsorbent to remove aged odor from Japanese sake
著者 (3件):
資料名:
巻: 33  号:ページ: 222-230  発行年: 2020年05月31日 
JST資料番号: L0956A  ISSN: 0914-9287  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
短期間の貯蔵や流通の過程で,清酒に発生する劣化臭に老香(ひねか)がある。清酒の品質保持のために劣化臭のみを除く技術が望まれているが,従来から用いられてきた活性炭には吸着の選択性がないために,劣化臭だけでなく吟醸香も除いてしまう課題があった。筆者らは,老香の原因物質である1,3-ジメチルトリスルファン(DMTS)を選択的に除去するシリカ担持金ナノ粒子吸着剤を開発し,モデル溶液だけでなく清酒からも吟醸香を残して,老香のみが除去されることを機器分析と官能評価の両面から実証した。その際に,金ナノ粒子上へDMTSは単分子層吸着し,Langmuir式が成立した。飽和吸着量と金ナノ粒子の被覆率を見積もったところ,Au/S原子比が1/1で吸着していることが明らかとなった。そこで,シリカ上に微小な金ナノ粒子を担持するための実用性の高い前駆体としてβ-アラニンを配位子とした金錯体を新たに合成した。金-β-アラニン錯体の構造をX線吸収微細構造,熱重量示差熱分析などにより解析したところ,3価Auに2座配位のβ-アラニン1分子とヒドロキシ基2分子が配位した平面4配位構造であった。また,金-β-アラニン錯体は塩化物イオンを含まず,一般的に用いられる前駆体である塩化金酸よりも還元温度が約30°C低いことから,金原子の凝集が抑制されて,シリカ上に3nm以下の粒子径で金ナノ粒子を担持することができた。(著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
吸着剤  ,  清酒  ,  第11族,第12族元素の錯体 
引用文献 (10件):
もっと見る

前のページに戻る