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J-GLOBAL ID：202002247393197802   整理番号：20A0213489

香港における日本産・韓国産シャインマスカットの購買選択行動-選択型コンジョイント分析からの接近-

Analysis of Choice Behavior on Japanese and Korean Shine Muscat in Hong Kong-Approach from conjoint choice experiments-

著者 (4件)： 濱島敦博 (吉備国際大 農) ,  中村哲也 (共栄大 国際経営) ,  丸山敦史 (千葉大 大学院園芸学研究科) ,  矢野佑樹 (千葉大 大学院園芸学研究科)
資料名： 開発学研究  (Journal of Agricultural Development Studies)
巻： 30  号： 2  ページ： 27-36  発行年： 2019年12月31日 
JST資料番号： L6467A  ISSN： 0918-9432  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究は,香港で販売されるシャインマスカットを対象とし,消費者による日本産と韓国産の購買選択行動を検討したものである。分析結果から次の点が明らかになった。第一に,日本産の購買層は韓国産の購買層よりも収入が高く,所得階層による棲み分けが形成されている。第二に,食味官能試験の結果,日本産の方が消費者の評価が高く,特に,食感及び香りの違いが日本産と韓国産の評価差に影響していた。第三に,選択型実験により産地及び粒の大きさへの支払意思額(WTP)を算出したところ,日本産及び大きい粒へのWTPは正値であり,また,食味官能試験の日本産への総合評価が高いほど,WTPは高くなっている。このことは,香港の消費者は日本産の食味や品質を評価しているがゆえに高価格帯のシャインマスカットを購入していることを示しており,他国産との競合が懸念されるなか,輸出主体においては,低規格や低品質の出荷を避けた,適切な輸出戦略が求められる。(著者抄録)

シソーラス用語： 香港 ,  日本 ,  大韓民国 ,  *ブドウ ,  *購買行動 ,  *消費者行動 ,  官能検査 ,  味 ,  食品特性 ,  マーケティング ,  *食品 ,  *市場調査
準シソーラス用語： *シャインマスカット ,  官能特性 ,  支払意思額 ,  *輸入食品

分類 (2件)： 果実とその加工品  (FJ11030Z) ,  市場調査,広告  (KA06030H)

引用文献 (27件)：

• Bougoure, U. and Lee, B. (2009) : Service and quality in Hong Kong : wet markets vs supermarkets, British Food Journal, 111(1), pp.70-79.
• Chan, Y.K. (2016) : Food localism and resistance : a revival of agriculture and cross-border relations in Hong Kong, Asia Pacific Viewpoint, 57(3), pp.313-325.
• Creusen, M.E.H. (2010) : The importance of product aspects in choice : the influence of demographic characteristics, The Journal of Consumer Marketing, 27(1), pp.26-34.
• Goldman, A., Krider, R. and Ramaswami, S. (1999) : The Persistent Competitive Advantage of Traditional Food Retailers in Asia : Wet Markets' Continued Dominance in Hong Kong, Journal of Macromarketing, 19(2), pp.126-139.
• 濱島敦博・中村哲也・丸山敦史・矢野佑樹(2018):香港における日本産シャインマスカットの消費者選好分析-香港Food Expo 2017における食味官能試験からの接近-, 開発学研究, 29(2), pp.1-9.

タイトルに関連する用語 (8件)： 香港 ,  日本 ,  韓国 ,  シャインマスカット ,  購買 ,  選択行動 ,  コンジョイント分析 ,  接近