抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
近年注目されているヒアラブルデバイスにおいて求められる機能の1つとして,手や視界を占有することのないデバイス操作機能があげられる.既存製品や既存研究では認識精度や認識できるジェスチャの種類,センサの追加コストなどの点で課題が残る.これらの課題の解決のために我々は首,顎,顔の状態(頭部状態)にともなって外耳道が変形することに着目し,外耳道伝達関数を測定,解析することで現在の頭部状態を認識する手法を提案した.提案手法は外耳道内部の音を取得できるマイクを利用するため,ノイズキャンセリング機能などとの併用が可能であり,ヒアラブルデバイスとの親和性が高い.また,デバイスの着脱や時間経過による装着具合の誤差を補正することで,認識精度の向上を実現した.11名の被験者に対して21種類の頭部状態の認識実験を行った結果,各被験者の分類器の平均認識精度は,未補正時で40.2%(F値),補正時で62.5%(F値)となった.実際のアプリケーションでの利用を想定し,6種類の頭部状態の認識結果を行った結果,未補正時で74.4%(F値),補正時で90.0%(F値)の認識精度が得られた.(著者抄録)