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J-GLOBAL ID：202002262329928787   整理番号：20A1978492

浸水時における事業所資産のフラジリティ曲線の推計:平成30年7月豪雨を対象として

ESTIMATING FRAGILITY CURVES FOR ASSET DAMAGE IN BUSINESS SECTOR CAUSED BY A FLOOD DISASTER: A CASE OF THE HEAVY RAIN EVENT OF JULY 2018

著者 (3件)： 黒田望 (京都大学大学院 情報学研究科) ,  梶谷義雄 (香川大学 創造工学部) ,  多々納裕一 (京都大学 防災研究所)
資料名： 土木学会論文集 B1(水工学)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. B1 (Hydraulic Engineering) (Web))
巻： 76  号： 1  ページ： 70-80(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： U0103B  ISSN： 2185-467X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本論文では,平成30年7月豪雨において浸水被害を受けた企業から得たアンケート回答結果を基に,資産被害に関するフラジリティ曲線を推計した.フラジリティ曲線は,地震動等の外力に対する構造物の損傷や企業の操業能力への影響の大きさを確率論的に分析するための手法であり,災害被害想定の基本モデルとなるが,水害時の資産被害率については推計事例が存在しない.本研究において推計したフラジリティ曲線の被害率や被害額の期待値は,確定的な評価手法である治水経済調査マニュアル(案)の同指標よりもやや過小評価となった.本結果は,企業の水害対策やBCPの進展を反映している可能性もあり,評価モデルを継続的に更新しながらその妥当性を検証していくことが重要である.(著者抄録)

シソーラス用語： *豪雨 ,  水害 ,  損害 ,  *浸水 ,  *資産 ,  施設 ,  事業 ,  *特性曲線 ,  確率論 ,  *分析 ,  評価 ,  計画 ,  モデル ,  想起 ,  災害
準シソーラス用語： BCP【計画】 ,  *フラジリティ曲線 ,  過小評価 ,  災害被害想定 ,  事業所資産 ,  浸水被害 ,  推計 ,  評価モデル

著者キーワード (5件)： the heavy rain event of July 2018 ,  flood disaster ,  fragility curve ,  asset damage ,  industrial sector

分類 (2件)： 中小規模擾乱,降水特性  (DC05120X) ,  洪水対策  (RC12040I)

引用文献 (29件)：

• 1) 国土交通省河川局:治水経済調査マニュアル(案),2005.
• 2) 大矢淳,柴山知也,中村亮太,岩本匠夢:東京湾における沿岸域災害対策の費用便益分析,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol. 72, No. 2, pp. 880-885, 2016.
• 3) 箭内春樹,熊野直子,田村誠,横木裕宗,桑原祐史:伊勢湾台風を事例とする高潮浸水被害額推計手法の検証,土木学会論文集 G(環境),Vol. 73, No. 5, pp. 361-367, 2017.
• 4) 村尾修,山崎文雄:自治体の被害調査結果に基づく兵庫県南部地震の建物被害関数,日本建築学会構造系論文集,Vol. 65, No. 527, 2000.
• 5) 諏訪仁,神田順:兵庫県南部地震の地震被害データを用いた建築設備の被害率曲線,日本建築学会構造系論文集,Vol. 73, No. 633, pp. 1935-1941, 2008.

タイトルに関連する用語 (5件)： 浸水 ,  事業 ,  資産 ,  フラジリティ曲線 ,  平成30年7月豪雨