抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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短時間でチタンの貧弱な耐摩耗性を改善するために,著者らは最近,ガスブロー誘導加熱(IH)窒化と呼ばれる新しい窒化技術を開発した。この処理では,窒素雰囲気中で高周波誘導により加熱したチタン上に窒素ガスを吹き込む。本論文では,ガスブローIH窒化に関するいくつかの結果を紹介し,チタンの表面改質技術としてのその処理の有効性を説明した。ガスブローIH窒化によって,市販純チタン及びTi-6Al-4V合金の表面上に窒素化合物層と拡散層から成る硬質窒化層が形成されることを明らかにした。加熱時間は僅か3分であり,ガス窒化(数時間)のような従来法よりも著しく短い。チタンの耐摩耗性はガスブローIH窒化により改善し,改善の効果は一般的なガス窒化のそれに匹敵した。さらなる研究が必要であるが,提案した超短時間窒化技術はチタンの機能性を改善するために有効であると考えられる。(翻訳著者抄録)