抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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・フッ化物イオン伝導体として知られるPnSnF
4を対象とし,全ての構成元素を区別して観測できるNMRの特性を生かして,
19F,
119Sn,
207PbのNMRの線形やスピン格子緩和時間(T1)の温度依存性を解析。
・室温付近で高いイオン伝導性を示すPbSnF
4には,主にα,β,γの3つの結晶系。
・まずこの中で,最も高い伝導性を示すβに着目。
・PbF
2とSnF
2をボールミルで粉砕,混合して作製した試料がγ相であり,それをアルゴン雰囲気下で200°Cで焼成してβ相を合成。
・β相のFには結晶学的に異なる3つのサイトがあるが,
19FNMRでは1つの信号として観測。
・β相のイオン伝導が欠陥主導であることを提示。
・次にγ相にNMRを適用し,β相との局所構造とイオンダイナミックスを比較。
・PbxSn
2-xF
4(x=0.96~1.56)x=1.15~1.25の組成の試料を400°Cで焼成することにより,β相よりも高いイオン伝導性が得られることが分かり,β
+相を推定。