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J-GLOBAL ID：202002263542343567   整理番号：20A0600258

費用対効果から見た外洋性港湾における係留問題の新たな評価方法について

NEW EVALUATION FOR M00RING PROBLEM FROM COST-BENEFIT EFFECT

著者 (4件)： 笹健児 (神戸大学 海事科学研究科) ,  青木伸一 (大阪大学 工学研究科) ,  藤田知宏 (日本サルヴェージ株式会社) ,  CHEN Chen (神戸大学 海事科学研究科)
資料名： 土木学会論文集 B2(海岸工学)(Web)  (海岸工学論文集(Web))
巻： 75  号： 2  ページ： I_1243-I_1248(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： U0396A  ISSN： 1883-8944  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 外洋性港湾における係留問題について,本研究ではある外洋性港湾の石炭船パースを対象に過去3年聞にわたる波浪予報,沖待ち,増取り係留の実態を整理分析した.港内外の長周期波を含む波浪特性についてもデータ分析し,港内において港外の長周期波高が約1.6倍に増幅すること,類似した波浪条件にもかかわらず長周期波高の発生パターンが異なり,予報を困難にしていることがわかった.このため係留システムの設備増強による沖待ち日数の変化と予報失敗時の安全性について過去3年間における32ケースの荒天条件について船体動揺を数値シミュレーションにて再現した.この結果,係留システムの設備増強にて沖待ち日数を半分以下に削減することが可能と考えられる.従来の港内静穏度に対し,沖待ち日数の変化による荷主の負担削減と設備増強および整備費用の差額としての安全設備収支関数を新たに定義した.(著者抄録)

シソーラス用語： *費用効果分析 ,  *港湾 ,  *係留 ,  バース ,  波浪予報 ,  長波【流体波】 ,  安全性 ,  荒天 ,  シミュレーション ,  静穏度 ,  *揺れ
準シソーラス用語： *沖待ち ,  *外洋性港湾 ,  *船体動揺 ,  増取り ,  長周期波【流体波】

著者キーワード (4件)： ship mooring ,  long period waves ,  ports in open seas ,  cost-benefit performance

分類 (1件)： 港湾工学一般  (RC15010W)

引用文献 (7件)：

• 1) 松良精三・渥美洋一・菅沼史典・宮本義法:波群に拘束された長周期波の港内における増幅特性と船体動揺に関する現地観測,海岸工学論文集,第41巻,pp. 71-75, 1994.
• 2) 渥美洋一・若山義樹・園田淳・関口信一郎・川口勉・平石哲也・青木伸一・上田茂:長周期波の港内侵入過程の現地観測と長周期波高予測式の検討,海岸工学論文集,第44巻,pp. 221-225, 1997.
• 3) 白石悟・久保雅義・上田茂・榊原繁樹:係留システムに着目した長周期波に対する船舶の動揺抑制対策,海岸工学論文集,第42巻,pp. 941-945, 1995.
• 4) 菊池洋二・土田真二・小泉勝彦・杉浦悠介 : 高知港美型地区長周期動揺低減システムの実証試験について,沿岸技術研究センター論文集,No. 16, pp. 39-42, 2016.
• 5) 笹健児・竹内海智・田村政彦・三井正雄:波浪データを用いた係留限界の二段階予測による短距離フェリーの最適運航,土木学会論文集B2(海岸工学), Vol. 73, No. 2, pp. I_1459-I_1464, 2017.

タイトルに関連する用語 (5件)： 費用対効果 ,  港湾 ,  係留 ,  問題 ,  評価方法