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J-GLOBAL ID：202002282672356073   整理番号：20A1717689

窒素施用時期の変更によるナシ発芽不良軽減技術の開発

著者 (1件)： 阪本大輔 (農業・食品産業技術総合研究機構)
資料名： 農研機構技報  (NARO Technical Report)
号： 2  ページ： 30-33  発行年： 2019年09月20日 
JST資料番号： F2414A  ISSN： 2435-0575  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・極端な暖冬となった2009年や2010年の春などに西南暖地を中心としたニホンナシの露地栽培において発芽不良が発生。
・発芽不良の主な症状は,長果枝(30cm以上の結果枝)において,発芽・開花の遅延や不揃い,芽枯れあるいは枝枯れが認められ,さらに症状が重い場合は枯死。
・鹿児島県で多発する発芽不良は,花芽の耐凍性が厳冬期の低温に耐えられるほどに高まらず,凍害を受けることが主な発生要因であることを解明。
・堆肥の施用時期を見直すことで発芽不良を軽減できると期待され,窒素施用時期を,秋冬季から春季に移行することにより,発芽不良の発生軽減効果を確認。

シソーラス用語： *ナシ ,  冬 ,  *成長阻害 ,  *発芽 ,  施肥 ,  窒素肥料 ,  凍害 ,  耐凍性 ,  花芽 ,  *植物生理病 ,  露地栽培
準シソーラス用語： 暖冬 ,  *発芽阻害 ,  窒素施肥

分類 (3件)： 果樹  (FC03042G) ,  植物の生理的障害一般  (FC04031L) ,  施肥法・肥効  (FB05030Y)

引用文献 (5件)：

• 農林水産省大臣官房統計部(2018) 果樹生産出荷統計. 農林水産省. 東京.
• 黒田治之(2004) 気候温暖化と落葉果樹の凍霜害. 平成15年度果樹農業生産構造に関する調査報告書.中央果実基金調査資料, No.189, p.14-18.
• 松本和浩ら(2010) 秋季の窒素施肥量がニホンナシの耐寒性と脂質含量に及ぼす影響.園芸学研究, 9, p.339-344.
• Daisuke Sakamoto et al. (2017) Application of livestock waste compost as a source of nitrogen supplementation during the fall-winter season causes dead flower buds in Japanese pear ‘Kosui’. The Horticulture Journal 86(1), p.19-25.
• 井戸亮史(2016) 日本ナシの施肥削減.果実日本71(3), p.48-52

タイトルに関連する用語 (4件)： 窒素 ,  ナシ ,  発芽 ,  開発