抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ポリ-γ-グルタミン酸ナトリウム(PGA-Na)と水不溶化ポリ-γ-グルタミン酸(PGA)を錠剤のコーティング剤として用いるために,コーティング条件とコーティング剤の可能性について検討した。PGA-Naはその強い接着性のためコーティング剤として使用するのが困難であったが,接着性を低減するために酒石酸を添加することにより水溶性コーティング剤として使用できることが分かった。低粘度で調製できれば,リン酸化PGA誘導体は水溶性コーティング剤として使用できることが示唆された。PGA-Naと硫酸アルミニウムカリウム溶液の反応により,水不溶化PGAを調製した。室温では,溶出試験のために,粉末水不溶化PGAは,第1液にほとんど不溶で,溶出試験のための第2液に可溶であり,したがって,それは腸溶性コーティング剤として期待できた。しかし,水不溶化PGAは錠剤被覆のための結合剤を必要とし,本論文で調べた条件下では腸内被覆層は形成されなかった。水不溶化PGAを用いた腸内コーティングを可能にするためには,いくつかの効果的な結合剤と新しいコーティング法が必要である。(翻訳著者抄録)