抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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146Sm-
142Nd放射壊変系列は,初期地球におけるケイ酸塩分化過程を解明する上で鍵となる情報である。約35億年前までに産出した太古代岩石に見られる
142Nd/
144Nd比の正異常・負異常は,質量依存または非質量依存の同位体分別が影響した可能性がある。検証のために,オーストラリアのPilbara craton,North Pole Dome地域の火成岩試料のNd同位体比を測定した。先行研究とは異なり本研究では3種類の岩石から
142Nd/
144Nd比の負異常が検出された。加えて,それらの試料にはNd安定同位体比にも異常が見られたことから,試料が天然で質量依存同位体分別を受けた可能性が高い。質量依存同位体分別の影響は今までの太古代岩石の
142Nd研究において考慮されておらず,データの見直しが必要である。(著者抄録)