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J-GLOBAL ID:202102240900188570   整理番号:21A0190845

金時ニンジン根部の着色に及ぼす各種栽培条件の影響

Higher Soil Temperature Diminishes Root Coloration of Carrot ‘Kintoki’
著者 (3件):
資料名:
巻:ページ: 28-35(J-STAGE)  発行年: 2020年 
JST資料番号: U1455A  ISSN: 2433-796X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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東洋系ニンジンの一種である金時ニンジンの夏期の栽培においてしばしば問題となる根部着色不良について,その原因解明と対策技術の開発を目的として研究を行った. 現地農家圃場の土壌分析の結果,着色不良圃場では肥料成分特にリン酸の蓄積が顕著であった.しかし,リン酸施肥量を変えた圃場試験の結果,リン酸施肥量は0~60 kg P2O5/10a(施肥後の土壌のトルオーグリン酸含量が19.5~49.5 mgP2O5/100g 乾土)の間では,根部着色度に影響しなかった.また,農家が着色改善のために実施しているカリ肥料の増施は,無施用に比べると10 kgK2O/10a の施肥(施肥直後の土壌の交換性カリウム含量は27.7 mgK2O/100g乾土)で根部着色度は改善したが,これ以上施肥してもさらなる改善は見られなかった. 播種時期をずらして栽培したところ,根部着色度は深さ10 cm における日平均地温の栽培期間中の平均値と強い相関(R2 = 0.9929)を示し,地温が高いほど着色度は低下した.かん水量を制限して栽培期間中の土壌水分含量を低く抑えると根部着色度は改善されたが,これはかん水制限により地温が低く推移したことが一因と考えられた.(著者抄録)
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