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J-GLOBAL ID：202102256063142081   整理番号：21A0062220

堆積泥を対象とした示差熱・熱重量分析の測定条件の検討

INVESTIGATION OF MEASUREMENT CONDITIONS OF DIFFERENTIAL THERMAL ANALYSIS METHOD FOR SEDIMENT

著者 (4件)： 中下慎也 (広島大学大学院 先進理工系科学研究科) ,  下方幹治 (広島大学大学院 先進理工系科学研究科) ,  KIM Kyeongmin (広島大学大学院 先進理工系科学研究科) ,  日比野忠史 (広島大学大学院 先進理工系科学研究科)
資料名： 土木学会論文集 B2(海岸工学)(Web)  (海岸工学論文集(Web))
巻： 76  号： 2  ページ： I_1027-I_1032(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： U0396A  ISSN： 1883-8944  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では堆積泥を対象として,試料の前処理方法,ガスの種類や流量,昇温速度などの測定条件を変化させて示差熱・熱重量分析を実施し,最適な測定条件を提案した.空気雰囲気での燃焼では窒素雰囲気での燃焼よりも減量値が高くなること,室温で保管した堆積泥には1時間で10mg/g程度の水分が付着することがわかった.これらの結果から,示差熱・熱重量分析は窒素流量100ml/min,付着水分の除去を目的として50°Cで30分以上の保持時間を設定し,50°Cから850°Cまで10°C/minの昇温速度で実施する測定条件を提案した.また,850°Cでの強熱減量試験結果は空気雰囲気で燃焼した示差熱・熱重量分析結果と同程度となることを明らかにし,窒素雰囲気で燃焼した試料を続けて空気雰囲気で燃焼させることで酸化分解する物質の含有量や熱反応特性を把握する手法を提案した.(著者抄録)

シソーラス用語： *熱重量分析 ,  *示差熱重量分析 ,  *堆積物 ,  流量 ,  加熱速度 ,  水分 ,  *計測 ,  試料 ,  前処理 ,  雰囲気 ,  燃焼 ,  重量損失 ,  分解反応
準シソーラス用語： 強熱減量試験 ,  空気雰囲気 ,  *堆積泥 ,  窒素雰囲気

著者キーワード (5件)： thermogravimetric and differential theremal analysis ,  sediment ,  gas type and flow rate ,  heating rate ,  free moisture

分類 (1件)： 鉱物・岩石・鉱石の物理分析  (CC03090Y)

引用文献 (9件)：

• 1) 高田大貴, 森本優希, Narong TOUCH, 中下慎也, 日比野忠史 : 沿岸域の堆積泥を対象とした示差熱分析手法の確立, 土木学会論文集 B2(海岸工学), Vol. 73, No. 2, pp. 1201-1206, 2017.
• 2) 高岡昌輝, 藤原健史, 藤田淳, 武田信生 : 示差熱分析データからみた焼却灰・飛灰の溶融パターンの分類, 土木学会論文集, 727号, pp. 77-89, 2003.
• 3) 大和功一郎, 伊藤貴康, 山地功二, 吉武勇 : 耐塩害混和材を用いた蒸気養生コンクリートの塩化物浸透抵抗性, コンクリート工学論文集, 31巻, pp. 1-9, 2020.
• 4) 中村和正, 佐藤雅俊, 松崎利栄, 高瀬つぎ子 : ヨウ素処理をしたバクテリアセルロース由来のカーボンナノファイバーで強化した炭素複合材料の摩耗特性, 炭素, 274号, pp. 139-144, 2016.
• 5) 梅田純子, 藤井寛子, 近藤勝義 : 焼成籾殻中の脆性炭化物を利用した非晶質シリカ微粒子の生成プロセス, スマートプロセス学会誌, 5巻 6号, pp. 365-372, 2016.

タイトルに関連する用語 (4件)： 堆積 ,  泥 ,  熱重量分析 ,  測定条件