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J-GLOBAL ID：202102265025001786   整理番号：21A0062107

リアルタイム津波予測のための台風接近時における海底津波計データの解析

ANALYSIS OF PRESSURE SIGNALS RECORDED BY PRESSURE GAUGES FOR REAL-TIME TSUNAMI OBSERVATION DURING A TYPHOON

著者 (6件)： 松本浩幸 (国立研究開発法人海洋研究開発機構 海域地震火山部門 地震津波予測研究開発センター) ,  柄本邦明 (国立研究開発法人海洋研究開発機構 海域地震火山部門 地震津波予測研究開発センター) ,  柄本邦明 (和歌山県 総務部 危機管理局 防災企画課) ,  今井健太郎 (国立研究開発法人海洋研究開発機構 海域地震火山部門 地震津波予測研究開発センター) ,  高橋成実 (国立研究開発法人海洋研究開発機構 海域地震火山部門 地震津波予測研究開発センター) ,  高橋成実 (国立研究開発法人防災科学技術研究所 地震津波火山ネットワークセンター)
資料名： 土木学会論文集 B2(海岸工学)(Web)  (海岸工学論文集(Web))
巻： 76  号： 2  ページ： I_319-I_324(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： U0396A  ISSN： 1883-8944  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,リアルタイム津波検知手法の高度化のために,台風接近時に観測された海底津波計データを精査して,地震にともなう津波との相違点を明らかにした.台風接近時と地震にともなう津波発生時では,観測波形の卓越周波数の特徴が異なることが判明した.すなわち,台風接近時には広帯域にエネルギーが分布するのに対し,地震にともなう津波発生時には低周波のエネルギーが卓越する.次に,微小振幅波理論にもとづくカットオフ周波数で津波を検出するリアルタイムフィルタを設計し,海底津波計の近傍で発生した地震に適用した.検出した津波は数値計算と整合し,設計フィルタの妥当性を検証した.ただし,台風接近時にはうねり成分が含まれることから,うねり成分を除去するカットオフ周波数の検討が必要であることを示唆する.(著者抄録)

シソーラス用語： *津波 ,  予測 ,  海底 ,  波形 ,  観測装置 ,  測定データ ,  *台風 ,  *補正 ,  数値計算 ,  設計 ,  フィルタ ,  うねり ,  成分 ,  除去
準シソーラス用語： リアルタイム ,  *観測値 ,  接近 ,  卓越周波数 ,  異変察知 ,  低周波 ,  妥当性検証 ,  必要性

著者キーワード (5件)： pressure gauge ,  tsunami ,  typhoon ,  small-amplitude wave theory ,  cut-off frequency

分類 (4件)： 波浪,潮流  (DC06040R) ,  地震活動  (DC03030L) ,  計測学一般  (AD01000Q) ,  大規模擾乱,台風,大気重力波  (DC05070R)

引用文献 (9件)：

• 1) 石橋正信, 馬場俊孝, 高橋成実, 今井健太郎 : DONET観測情報を活用した津波予測システムの社会実装-和歌山県の事例-, 自然災害科学, Vol. 37, No. 1, pp. 125-142, 2018.
• 2) Takahashi, N., Ishihara, Y., Fukuda, T., Ochi, H., Tahara, J., Mori. T., Deguchi, M., Kido, M., Ohta, Y., Hino, R., Mutoh, K., Hashimoto, G., Motohashi, O. and Kaneda, Y. : Buoy platform develepment for observation of tsunami and crustal deformation, International Symposium on Geodesy for Earthquake and Natural Hazards (GENAH), International Association of Geodesy Symposia, Hashimoto, M. eds., Springer, Cham, Vol. 145, pp. 97-103, 2015.
• 3) Matsumoto, K., Takanezawa, T. and Ooe, M. : Ocean tide models developed by assimilating TOPEX/POSEIDON altimeter data into hydrodynamical model: A global model and a regional model around Japan, J. Oceanogr., Vol. 56, pp. 567-581, 2000.
• 4) 吉村寿一, 大枝良介, 新垣隆夫, 堤良造 : 脈動と波浪(第1報), 驗震時報, Vol. 16, No. 3-4, pp. 64-76, 1952.
• 5) 気象庁 : 4月1日 三重県南東沖の地震, 平成28年4月 地震・火山月報(防災編), p. 10, 2016.

タイトルに関連する用語 (6件)： リアルタイム ,  津波予測 ,  台風 ,  接近 ,  海底 ,  解析