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J-GLOBAL ID：202102289512317051   整理番号：21A0062098

透過性防波柵による背後域の津波遮蔽効果に関する数値解析

NUMERICAL SIMULATION FOR REDUCTION EFFECTS ON TSUNAMI INUNDATION BEHIND POROUS VERTICAL BARRIER

著者 (5件)： 上野卓也 (舞鶴工業高等専門学校 建設システム工学科) ,  由比政年 (金沢大学 理工研究域地球社会基盤学系) ,  楳田真也 (金沢大学 理工研究域地球社会基盤学系) ,  上島巧 (株式会社ニュージェック 東京本社道路グループ) ,  古路裕子 (株式会社日本パーツセンター)
資料名： 土木学会論文集 B2(海岸工学)(Web)  (海岸工学論文集(Web))
巻： 76  号： 2  ページ： I_265-I_270(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： U0396A  ISSN： 1883-8944  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 透過性防波柵について津波被害の軽減事例や浸水流の1次元的低減効果の検討結果は報告されているが,防波柵背後の遮蔽域形成や回折等を含む平面的特性を検討した例は少ない.本研究では,防波柵の長さ・構造物距離と津波遮蔽効果の関係に着目して,高解像度スキームと四分木格子による数値解析を実施した.柵背後では三角形状に浸水深・浸水流速が低減する遮蔽域が形成され,遮蔽距離は透過柵・不透過柵によらず柵長より評価できる.柵背後域では,構造物に作用する津波流体力は距離柵長比が増加すると一定値に漸近し,遠方においても流体力の低減が確認された.また,構造物前面のせき上げ高を構造物を設置しない場合の比エネルギーより評価可能であるが,不透過柵では構造物位置が遮蔽域の内か外かにより,せき上げ高が鋭敏に変化することが示された.(著者抄録)

シソーラス用語： *津波 ,  津波シミュレーション ,  消波工 ,  *消波装置 ,  防護柵 ,  *流体力 ,  *遮蔽 ,  構造物 ,  距離 ,  数値解析 ,  平面 ,  二次元 ,  解析 ,  エネルギー ,  水流
準シソーラス用語： 遮蔽効果 ,  比エネルギー ,  津波波力 ,  津波波高

著者キーワード (6件)： tsunami ,  porous barrier ,  quadtree grid ,  inundation depth ,  hydrostatic force ,  shielding effect

分類 (4件)： 水理学一般,水理実験  (RC10011E) ,  流体波  (RC10013M) ,  流水中におかれた物体  (RC10030J) ,  計算機シミュレーション  (JE11000H)

引用文献 (11件)：

• 1) 上野卓也,由比政年,天方匡純,楳田真也,斎藤武久:四分木格子を適用した有限体積法に基づく数値モデルの構築と透過性防波柵周辺の津波浸水流解析への適用,土木学会論文集 B2(海岸工学),Vol. 72,No. 2,pp. I_25-I_30,2016.
• 2) Soares, S. : Experiments of dam-break wave over a triangular bottom sill, Journal of Hydraulic Research, 45 Extra Issue, pp. 19-26, 2007.
• 3) 有光剛,大江一也,川崎浩司:平面2次元津波遡上計算結果を用いた津波波圧算定方法の提案,土木学会論文集 B2(海岸工学),Vol. 68,No. 2,pp. 781-785,2012.
• 4) 楳田真也,斎藤武久,古路裕子,中口彰人,石田啓:防波柵による津波浸水流の低減効果及び波力に関する実験的研究,土木学会論文集 B3(海洋開発),Vol. 69,No. 2,pp. I_323-I_328,2013.
• 5) Liang, Q. : Flood simulation using a well-balanced shallow flow model, Journal of Hydraulic Engineering, ASCE, 136, pp. 669-675, 2010.

タイトルに関連する用語 (5件)： 透過性 ,  柵 ,  津波 ,  遮蔽効果 ,  数値解析