抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本プロジェクトは,中国,東南アジア各国,インドまでを含むアジア各国の都市交通問題に着目し,それらの国の大都市が現在抱える都市交通問題について,昨年度からの継続として,文献やインターネット上の資料等をもとにして,体系的な整理に取り組み,先進国日本として,交通政策の視点からどのような指導助言あるいは支援が可能かを検討するとともに,具体的な政策課題への展開への着手を行うことを目指した。最終的には,過去20年を念頭に,各公共交通機関,歩行者自転車交通,車種規制や課金規制等の道路交通政策,交通マスタープラン,交通戦略,TDM,などの交通政策領域について,どのような施策が実施されたか,どのような研究調査が展開されたかを整理した上で,環境問題,エネルギー問題,健康問題,貧困問題,交通事故問題とモータリゼーション問題とのバランスの中で,政策課題について検討した。各種学会や国際機関による東南アジアをフィールドとした都市交通に関する研究動向を総括し,特に,道路の維持管理問題,モビリティの社会包摂の問題,二酸化炭素排出起源の問題についての文献を討議し,これらの課題研究の重要性を改めて確認した。また都市交通として今後も重要性の高いバス交通に関しては,中国の深せん市およびタイのバンコク都におけるヒアリング成果をとりまとめ,電気自動車導入や情報通信技術導入による近代化の可能性および,政治的管理下での工夫の難しさや,民間と公営とのバランスの問題等の課題も明らかになった。(著者抄録)