抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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国際熱核融合実験炉(ITER)において,Nb
3Sn/CIC(Cable in Conduit)導体のITER超電導コイルヘの適用性を実証するために,4つのNb
3Snモデル・コイルが製作・試験された。その結果,導体に電磁力が印加されることにより,導体の臨界電流値が素線性能から予測される臨界電流値に比べて低くなるという現象が観測された。今後,超電導導体の設計最適化を行うために,特性劣化の評価とその改善策の確立が不可欠である。本研究では,Nb
3Sn素線の臨界電流値,n値の曲げ歪依存性を統一的に評価するため,波状曲げ変形を受けた素線内のフィラメント間の電流転流を,分布定数回路を用いてモデル化した数値解析コードを開発した。そして,この開発コードを用いてCIC導体内における素線の超電導特性の劣化について,温度,磁場,加える荷重の周期長,Taバリア層の厚さ,素線のツイストピッチ,ブロンズのRRRを変化させ評価した。本論文はこれらの成果をまとめたものである。解析結果と実験結果は比較的よく一致し,本解析コードが,Nb
3Sn素線の超電導特性を評価する際の有力なツールとなりうることが示された。