文献

J-GLOBAL ID：201202275650555267   整理番号：12A0087548

周期信号を用いたOFDMシンボル間干渉抑圧方式を対象とした理論ビット誤り率に基づく通信モード選択法

著者 (3件)： 福井達也 (早稲田大 大学院基幹理工学研究科) ,  山北晃大 (早稲田大 大学院基幹理工学研究科) ,  前原文明 (早稲田大 大学院基幹理工学研究科)
資料名： 電子情報通信学会論文誌 B  (IEICE Transactions on Communications (Japanese Edition))
巻： J95-B  号： 1  ページ： 48-60  発行年： 2012年01月01日 
JST資料番号： S0622C  ISSN： 1344-4697  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： OFDM方式では,ガードインタバル長を超える遅延波が存在する場合,シンボル間干渉(ISI)が生じることから,ビット誤り率(BER)特性が著しく劣化する。本問題点の対策として,これまでに我々は,一定の伝送速度を保持するOFDM方式を対象として,偶数サブキャリヤから生成される周期的なOFDM信号により,仮想的にガードインタバル長の拡張を行うISI抑圧方式の提案を行ってきた。本提案方式の実現には,ISIの影響に応じて,通常の非周期信号の通信モードと周期信号の通信モードを適切に選択することが極めて重要となる。従来,通信モード選択は,伝搬路のインパルス応答に対して,外部よりしきい値を与え,有効パスの最大遅延時間を測定することにより実現してきたが,この方式では,しきい値により,通信モードの選択結果に差異が生じ,ひいてはしきい値の設定がBER特性に影響を与える問題がある。そこで,本論文では,外部よりしきい値を与えることなく,伝搬路の瞬時インパルス応答から各通信モードにおけるBERを理論的に推定し,その推定値に基づき通信モードの選択を行う方式を提案する。また,提案方式の有効性を評価すべく,その特性を従来の外部よりしきい値を与える方式を比較対象として計算機シミュレーションにより評価する。(著者抄録)

シソーラス用語： *OFDM ,  *符号間干渉 ,  *雑音除去 ,  誤り率 ,  *モード選択
準シソーラス用語： *干渉除去 ,  ビット誤り率

分類 (1件)： 移動通信  (ND08030H)

引用文献 (15件)：

• Y. Zhou, T. Ng, J. Wang, K. Higuchi, and M. Sawahashi,“OFCDM: A promising broadband wireless access technique,” IEEE Commun., vol.46, no.3, pp. 39-49 March 2008.
• V. Nee and R. Prasad, OFDM for Wireless Multimedia Communications, Artech House Publishers, 2000.
• S. Hara and R. Prasad, Multicarrier techniques for 4G mobile communications, Artech House, 2003.
• “地上デジタルテレビジョン放送の伝送方式標準規格,”電波産業会ARIBSTD-B31, 2001.
• Y. Asai, Y. Suzuki, and M. Umehira,“Adaptive coded OFDM system employing guard interval length control,” Proc. WPMC 2001, pp. 1071-1076, Sept.2001.

タイトルに関連する用語 (8件)： 周期 ,  OFDM ,  シンボル間干渉 ,  抑圧 ,  理論 ,  ビット誤り率 ,  通信モード ,  選択法