抄録/ポイント: 抄録/ポイント
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複数日旅程最適化問題とは,複数日に亘って観光スポットやホテルを巡回する最適な経路を探索する組合せ最適化問題である.組合せ最適化問題を効率よく求解する計算機として,量子アニーラやイジングマシンが研究されている.量子アニーラは,組合せ最適化問題をQuadratic Unconstrained Binary Optimization(QUBO)モデルにマッピングすることで問題を求解できるが,ハードウェアの制約により入力できる問題サイズに上限があるため,問題サイズによってはQUBOモデルをそのまま求解することが困難な場合がある.そこで,QUBOモデルを量子アニーラに入力可能なサイズの部分QUBOに分割することで,大きなサイズの組合せ最適化問題を求解することができるが,量子アニーラは必ずしも問題の制約を満たす解を出力するとは限らない.そこで本稿では,量子アニーラによる部分QUBOアニーリングによって複数日旅程最適化問題の制約を満たさない解が得られた場合,問題の制約を満たすように解を補正する補正処理を部分QUBOアニーリング中に導入する手法を提案する.量子アニーラを用いた実験の結果,補正処理の導入により複数日旅程最適化問題の解が改善されることを確認した.(著者抄録)