抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
強い垂直磁気異方性を持つL1
0型規則合金膜を形成するためには,磁化容易軸であるc軸の方位制御と高規則化が必要である。しかしながら,(001)配向の多結晶下地層,もしくは,単結晶基板上に膜形成を行うと,c軸が面直に向いたL1
0(001)結晶に加え,c軸が面内に存在するL1
0(100)結晶が混在する可能性がある。本研究では,反射高速電子回折(RHEED)およびX線回折(XRD)によるL1
0磁性合金膜の詳細な構造解析法を検討した。逆格子マップ測定(RHEED),極点図形測定(XRD),および,面直と面内格子測定(XRD)を用いたそれぞれの場合におけるc軸方位決定法を調べた。また,混在結晶を考慮した上で,規則度を算出した。面外および面内パターンにおける(001)超格子反射は,それぞれ,L1
0(001)およびL1
0(100)結晶の形成に対応しており,基本反射と強度を比較することによりそれぞれの結晶の正確な長距離規則度を求めた。そして,各結晶の体積比を考慮することにより膜全体での規則度を計算した。更に,代表的なL1
0磁性合金膜材料(FePt,CoPt,FePd,MnAl,FeNi,FeAu,FeRh)に対する規則度計算の簡略法を提案した。超格子と基本反射の強度比および格子定数6の2つのパラメータのみで算出が可能であり,正確な値との誤差は数パーセント以下であることが示された。(著者抄録)