抄録/ポイント: 抄録/ポイント
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ブナの生育においてササが影響するかを2007年に2カ月ごとに調べた。ブナの2006年11月の総生存数は230本,2007年5月の総生存数は194本で,越冬率は84.3%であった。これに2006年の総発芽数は382本であるので生存率は50.8%となり,発芽したもののおよそ半分が2年目まで生存したといえた。枯れてしまった実生の総数は,9月までの調査でササありでは4.81%,ササなしでは3.60%であった。11月までの調査でササありでは21.7%,ササなしでは18.9%であった。ササがありなしで枯れてしまった実生の割合に有意な差はみられなかったので,2年目まではササの光遮蔽要因のために枯れやすいといえなかった。一方,葉の状態は明らかにササがある方が健全なものが多かった。発芽後2年目はササによって光量不足で葉が萎縮したり,生長せず樹高が高くなりにくいが,ササに保護され食害にあいにくい利点があることが分かった。