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J-GLOBAL ID：200902210449286924   整理番号：08A0989365

製紙スラッジ(PS)のメタン発酵 その1 -メタン発酵に適したPSの特徴-

著者 (3件)： 安藤生大 (千葉科学大学) ,  嶋田修治 (岳南第一製紙協同組合) ,  日吉公男 (静岡県富士工技セ)
資料名： 紙パルプの技術
巻： 59  号： 1  ページ： 8-14  発行年： 2008年09月19日 
JST資料番号： G0088B  ISSN： 0287-5586  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 製紙スラッジの有効利用法として焼却灰のゼオライト原料としての利用について検討した結果,カルサイト含有量が多い焼却灰は不適であることが判明した。この場合はメタン発酵によるバイオ燃料化の方が有利である可能性があると考え,実験的に検討した。その結果,スラッジ品質とメタンガス発生量の間の関係が明らかかになった。灰分量が多すぎる場合は発生量が低下し,灰分及び有機物含有量が一定範囲内にあることが望ましかった。灰分組成としてはカルサイト含有量が高い方が有利であった。その理由として,カルサイトの緩衝作用によってメタン発酵菌の生育に適した中性附近のpHに保たれる,生育に必要なマグネシウム及びカルシウムを供給するなどが考えられた。しかし灰分量が過大な場合はカルサイト量も過大になり,セルロースを酢酸などの低分子に分解して資化する嫌気性菌群の好むpH4~6.5を維持できないためにガス発生量が低下すると考察した。

シソーラス用語： スラッジ ,  産業廃棄物 ,  利用 ,  廃棄物処理 ,  灰 ,  合成ゼオライト ,  方解石 ,  *メタン発酵 ,  生物燃料 ,  *バイオガス ,  収率 ,  最適条件 ,  菌類 ,  *培養条件 ,  pH【水素イオン指数】 ,  マグネシウム ,  カルシウム ,  資化 ,  *灰分 ,  汚泥 ,  焼却灰 ,  有効利用 ,  *ペーパースラッジ ,  微生物
準シソーラス用語： カルサイト ,  灰分量 ,  *製紙スラッジ

分類 (4件)： 廃棄物処理  (YL01050P) ,  資源回収利用  (SC05060V) ,  生物燃料及び廃棄物燃料  (LB02020Y) ,  発酵生産一般  (FK01010B)

引用文献 (19件)：

• 富士市の工業富士市商工農林部商工労政課p56(2006)
• 資源有効利用促進法経済産業省 (2001)
• 製紙スラッジ燃料化等の研究開発、静岡県工業試験場、静岡県製紙工業試験場、 (1978)
• 製紙スラッジ焼却灰の利用、静岡県製紙工業試験場、 (1980)
• 中澤克仁・片山恵一・宮崎英敏・坂村博康・安井、至紙製品の溶融化処理における環境的評価、紙パ技協誌 (2002)、56(9)、1317-1324

タイトルに関連する用語 (3件)： 製紙スラッジ ,  PS ,  メタン発酵