抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
阪神・淡路大震災の災害復興公営住宅において発生した「孤独死」に着目し,その実態と居住環境特性との関係把握を試みるものである。調査の方法は兵庫県監察医医務室の死体検案書及び警察による死体発見報告書をデータとし,1995年~2003年までに復興住宅入居者のうち,独居で自宅内において単独で死亡したケース190件を事例として分析した。以下の知見を得る。1)復興住宅での「孤独死」は高齢者に限らず,また増加傾向にある。2)発見されにくい孤独死が増えてきている。3)居住環境は,就業状況やアルコール依存の傾向と相互干渉し,経過時間に対する相乗作用を持つ。4)大規模,高層という居住環境は,社会との接点を持ちにくい被災者に致命的な影響を与える場合がある。