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J-GLOBAL ID:201602277234864054   整理番号:16A0966702

西部揚子江ブロックの後期新原生代及びシルル-デボン紀堆積岩からのジルコンU-Pb年代とHf同位体記録:その造構造発達史と大陸との関連への意味

U-Pb ages and Hf isotopic record of zircons from the late Neoproterozoic and Silurian-Devonian sedimentary rocks of the western Yangtze Block: Implications for its tectonic evolution and continental affinity
著者 (5件):
資料名:
巻: 31  ページ: 184-199  発行年: 2016年03月 
JST資料番号: W2249A  ISSN: 1342-937X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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ロディニアやゴンドワナ超大陸の他の大陸と揚子江ブロックとの関係は熱く議論されている。揚子江ブロック西縁の新原生代最終期のYanjing層群と上位のシルル-デボン紀の岩石のジルコンU-Pb年代とLu-Hf同位体データを報告し,これら堆積物の供給源の究極的な制約を示し,更にロディニア大陸の中での及びその後のゴンドワナ大陸での西部揚子江ブロックの地殻進化及び造構造類似性に光を当てる。Yanjing層群の中部の雲母片岩は0.75Gaに顕著なピークを持つ新原生代の砕屑ジルコン(0.72-0.80Ga)を多量に含む。ジルコン結晶の自形から半自形の形態,高いTh/U比,排他的な正のεHf(t)値(+6から+14),及び古代ジルコンの欠如に基づき,堆積物は西部揚子江ブロックの新原生代サブダクションの極近傍で堆積したと考える。Yanjing層群下部の流紋岩の年代と併せて,これらの地層は0.72と0.63Gaの間に堆積したものと推定される。これに対し,シルル-デボン紀の堆積物はGrenvillian(0.9-1.0Ga)が主体で,新原生代(0.73-0.85Ga),汎アフリカ(0.49-0.67Ga)及び新始生代(~2.5Ga)の集団を伴い,堆積物供給源の重大な変化及び異なった造構環境を示唆した。シルル紀に変動が発生したが,年代スペクトルはデボン紀まで揚子江ブロックの西縁に沿って一定であり,同じ堆積環境が継続したことを示した。しかしながら,これら古生代堆積物に関連した供給源は南中国では見つけることが出来ない。中程度から非常に円磨された形と併せて,多量のGrenvillian,汎アフリカ,新原生代の年代の存在は,可能性のある堆積物供給源として外部の大陸陸塊の存在を示している。揚子江ブロックがロディニア大陸或はゴンドワナ大陸の一部であった場合,その周辺の可能性のある供給源を考えると,これら古生代堆積物の供給源は北部インドのヒマラヤ地域の様なゴンドワナ大陸との典型的な関係を持っていることを示唆し,このことは層序的類似性,新たに公表された古地磁気データ及びゴンドワナ大陸北西断片の造構-熱事変によっても支持された。このことは,新原生代の長期サブダクションの後,揚子江ブロック西縁がゴンドワナ超大陸の併合への関与を始め,前期古生代造山運動の結果としてゴンドワナ大陸の北西縁辺からの堆積物を受け入れることが出来たことを意味している。Copyright 2016 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
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JSTが定めた文献の分類名称とコードです
構造地質学・テクトノフィジクス一般  ,  古生代  ,  岩石圏の地球化学一般 

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