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J-GLOBAL ID:201602277657168079   整理番号:16A0836030

コールド大気圧プラズマ(CAPP)アシスト重合によるポリプロピレン膜表面特性の調整および抗凝固活性向上のためのバイオ分子の固定化

Tailoring the surface properties of polypropylene films through cold atmospheric pressure plasma (CAPP) assisted polymerization and immobilization of biomolecules for enhancement of anti-coagulation activity
著者 (10件):
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巻: 370  ページ: 545-556  発行年: 2016年05月01日 
JST資料番号: B0707B  ISSN: 0169-4332  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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ポリプロピレン(PP)の抗血栓特性強化は,血漿蛋白(フィブリノゲンとアルブミン)の吸着および,癒着と血小板の活性化を回避することから,広範なバイオメディカル応用にとって非常に重要である。抗血栓特性を強化するために,コールド大気圧プラズマ(CAPP)アシスト重合は,気相の選択的前駆体を使用して,O-C=OやC=O・C-N・S-Sのような特定の官能基をポリマ膜の表面上に生成できる可能性がある。そのような官能化ポリマ表面は,各種バイオメディカル応用,特に血液適合性を向上するための応用に適している。本検討の最終的目標は,気相のアクリル酸(AAc)とポリエチレングリコール(PEG)を前駆体として使用し,PP膜の表面上に生体機能被覆を成長させることである。この生体機能被覆は特定の官能基と協働して,ヘパリン(HEP)やキトサン(CHI)・インシュリン(INS)といったバイオ分子をプラズマ改質したPP膜表面上に固定する。接触角(CA)測定とFourier変換赤外分光(FTIR)・X線光電子分光(XPS)・原子間力顕微鏡(AFM)を用いて,表面改質したPP膜の表面形態および親水性・化学組成といった表面特性を分析した。さらに,血小板癒着分析と蛋白質吸着分析を含むin vitro試験によって,表面改質PP膜の抗血栓特性を検討した。AAc・PEGのCAPP移植および,それに続くバイオ分子,具体的にはヘパリンとキトサン・インシュリンの固定化を用いて,PP膜の抗血栓特性を効果的に制御できることを見出した。FTIRとXPSを用いて,COOHやC-O・S-S・C-Nのような特定の官能基をPP膜表面上で同定することによって,移植・固定化の状態を確認した。さらに,移植と固定化によって,PP膜の表面形態と親水特性を大幅に修正した。修正の結果は,AFMとCA分析で確認した。in vitro分析で確認したように,CAPPアシスト重合がPP膜表面に引き起こした物理化学的変化によって,PP膜の抗血栓特性は強化された。Copyright 2016 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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