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J-GLOBAL ID：201702230597748309   整理番号：17A0492444

1-アルキル-3-メチルイミダゾリウムテトラフルオロボラートの高圧ガラス生成の立体配座調節

Conformational adjustment for high-pressure glass formation of 1-alkyl-3-methylimidazolium tetrafluoroborate

著者 (7件)： Takekiyo Takahiro (Department of Applied Chemistry, National Defense Academy, Hashirimizu, Yokosuka, Kanagawa 239-8686, Japan. [e-mail]) ,  Koyama Yoshihiro ,  Shigemi Machiko ,  Matsuishi Kiyoto ,  Abe Hiroshi ,  Hamaya Nozomu ,  Yoshimura Yukihiro
資料名： Physical Chemistry Chemical Physics  (Physical Chemistry Chemical Physics)
巻： 19  号： 1  ページ： 863-870  発行年： 2017年 
JST資料番号： A0271C  ISSN： 1463-9076  CODEN： PPCPFQ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 1-アルキル-3-メチルイミダゾリウムテトラフルオロボラート([C_nmim][BF₄],n=3~8)の高圧下における立体配座安定性をRamanスペクトルにより検討し,高圧ガラス転移におけるアルキル鎖長(n)の選好的役割を明らかにした。その評価のために[C_nmim]カチオンのtrans/gauche立体配座の部分モル体積(ΔV^{trans→gauche})の強度比(r)および差をRaman強度を用いて決定した。興味あることに両値はn=5を境として二つのアルキル鎖長領域に分類された。Coulomb相互作用(カチオン-アニオン相互作用)による立体配座安定性がn=5より下(カチオン頭部:アルキル炭素数C<5)支配的要因であり,n=5以上(カチオン-尾部分:C>5ではアルキル鎖充填効果)が主要な因子である。[C_nmim]カチオンの高圧ガラス状態における立体配座選好性とあわせてアルキル鎖が選好的役割を示す,即ち[C_nmim][BF₄のgauche立体配座の増大が結晶化を回避(立体配座調節効果)するよう調節する。Coulomb相互作用の存在により屈曲性アルキル鎖の選好的役割はイオン液体の複雑な高圧相転移挙動の機構の解明の重要なかぎである。Copyright 2017 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST

シソーラス用語： *イオン液体 ,  相変態 ,  ガラス状態 ,  *立体配座 ,  *置換基効果 ,  Ramanスペクトル ,  圧力効果 ,  *配座転移 ,  Coulomb相互作用 ,  高圧固相変態
準シソーラス用語： 高圧固相転移

分類 (3件)： 融解塩  (CB05050R) ,  その他の非晶質の構造  (BK04040Z) ,  分子の立体配置・配座  (BH05022J)

物質索引 (8件)： 1-メチル-3-プロピルイミダゾリウム・テトラフルオロボラート ,  1-ブチル-3-メチルイミダゾリウム・テトラフルオロボラート ,  1-ペンチル-3-メチルイミダゾリウム・テトラフルオロボラート ,  1-ヘキシル-3-メチルイミダゾリウム・テトラフルオロボラート ,  1-ヘプチル-3-メチルイミダゾリウム・テトラフルオロボラート ,  1-メチル-3-オクチルイミダゾリウム・テトラフルオロボラート ,  1-メチル-3-ノニル-1H-イミダゾール-3-イウム・テトラフルオロボラート ,  1-デシル-3-メチルイミダゾリウム・テトラフルオロボラート

タイトルに関連する用語 (4件)： 高圧 ,  ガラス ,  立体配座 ,  調節