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J-GLOBAL ID：201702276613691405   整理番号：17A0420009

水産物(マリンバイオトキシン)由来の食中毒

著者 (1件)： 大城直雅 (医薬品食品衛生研)
資料名： 獣医公衆衛生研究  (Journal of Japan Association of Public Health Veterinarians)
巻： 19  号： 2  ページ： 4-9  発行年： 2017年03月 
JST資料番号： L5179A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 食中毒をもたらす海産生物毒のうち,次の主要な物質について紹介した。1)テトロドトキシン:TTX,2)サキシトキシン(STX)群,3)オカダ酸(OA)群,4)シガトキシン(CTX),5)カルカトキシン,6)アザスピロ酸(AZA),7)ブレベトキシン(BTX),8)ドウモイ酸(DA),9)パリトキシン,10)パリトキシン様毒(横紋筋融解症),11)ビタミンA,12)ワックスエステル,13)ジノグネリン,14)テトラミン,15)ネオスルガトキシン,16)ピロフェオホルバイドa,17)ポリカバノシド,18)アプリシアトキシン,19)オゴノリ中毒(原因物質未特定)。近年,自然毒に限らず食中毒全般として,原因食品や発生地域が多様化している。食の多様化,流通の広域化が進むことで,過剰な生食志向や食用とされていなかった食材の多用など,伝統的食文化の継承がうまくできていないことによる食中毒が増えている。

シソーラス用語： *食中毒 ,  *毒物 ,  ブレベトキシン ,  横紋筋融解症 ,  ビタミンA ,  エステル ,  スギノリ科 ,  生理活性因子 ,  貝類毒 ,  植物毒 ,  魚毒 ,  オゴノリ ,  ワックスエステル ,  自然毒 ,  サキシトキシン類 ,  隠花植物 ,  アセタール ,  スピロ化合物 ,  酸素複素環化合物 ,  オレフィン化合物 ,  第二アルコール ,  ヒドロキシ酸 ,  脂肪族アミン ,  第四アンモニウム ,  脂環式化合物 ,  窒素複素環化合物 ,  オニウム化合物 ,  架橋化合物 ,  双性イオン ,  ポリオール ,  共役ジエン ,  不飽和カルボン酸 ,  ポリカルボン酸 ,  ラクタム ,  芳香族臭素化合物 ,  糖アルコール ,  二糖類 ,  ヒドロキシ化合物 ,  カルボン酸エステル
準シソーラス用語： サキシトキシン ,  アザスピロ酸 ,  カルカトキシン ,  ジノグネリン ,  パリトキシン様毒 ,  ポリカバノシド ,  *海産生物毒

分類 (2件)： 水産生物学一般  (FH02010Z) ,  水産食品一般  (FJ13010R)

物質索引 (9件)： アプリシアトキシン ,  オカダ酸 ,  シガトキシン ,  テトラミン【トキシン】 ,  テトロドトキシン ,  ドウモイ酸 ,  ネオスルガトキシン ,  パリトキシン ,  ピロフェオホルビドa

引用文献 (43件)：

• 登田美桜,畝山智香子,豊福肇,森川馨.わが国における自然毒による食中毒事例の傾向(平成元年~22年).食品衛生学雑誌,53,105-120(2012)
• Yotsu-Yamashita M. Chemistry of puffer fish toxin. J Toxicol: Toxin Reviews, 20, 51-66 (2001)
• 松居隆,大塚幸,酒井浄.フグ毒研究の最近の進歩.薬学雑誌,120,825-837(2000)
• 長島裕二,松本拓也.マリントキシンをめぐる動向2 魚類の毒(1):フグ毒.食品衛生研究,59,43-51(2009)
• 谷山茂人,諫見悠太,松本拓也,長島裕二,高谷智裕,荒川修,腐肉食性巻貝キンシバイ Nassarius (Alectrion) glansに認められたフグ毒の毒性と毒成分.食品衛生学雑誌,50,22-28(2009)

タイトルに関連する用語 (2件)： 水産物 ,  食中毒