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文献
J-GLOBAL ID:201102224197524923   整理番号:11A1265806

土壌の違いが種間雑種NERICA系統の塩条件下におけるNa蓄積におよぼす影響

Effects of Salinity on Sodium Accumulation in Interspecific Hybrid Rice (NERICA) Lines Grown on Different Types of Soil
著者 (3件):
資料名:
巻: 80  号:ページ: 333-340 (J-STAGE)  発行年: 2011年 
JST資料番号: G0811A  ISSN: 0011-1848  CODEN: NISAAJ  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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アフリカでイネ収量は,塩とともに栄養不足によって低下している.本研究では土壌の違いがアフリカで栽培されているアジアイネとアフリカイネの種間交雑種NERICAのNa蓄積に及ぼす影響を検討した.NERICAの20系統,親品種 (WAB56-104,CG14) およびアジアイネ8品種を供試し,土壌は水田土壌および土壌栄養の少ないマサ土とした.イネは各土壌を充填した容量0.5 Lの3.5号ポットに播種し,播種後18日目から100 mMのNaClを与えた.塩処理開始時の葉齢は土壌で差がなかった.しかし,塩処理の影響はマサ土区で早く観察され,収穫は水田土壌区とマサ土区でそれぞれ塩処理開始後2週間と1週間に行った.収穫時の茎葉部Na含有率は,マサ土区の方が有意に高かった.2つの土壌区で茎葉部Na含有率はCG14が最も高く,アジアイネの耐塩性品種Pokkaliの含有率はCG14の30-40%で最も低く,WAB56-104はそれらの中間であった.NERICA系統間の茎葉部Na含有率は,CG14と差がないものからWAB56-104よりも低いものまで変異があった.各品種の茎葉部Na含有率は水田土壌区とマサ土区で有意な正の相関があった.そしてマサ土区/水田土壌区の茎葉部Na含有率の比は,品種間で0.7-2.1まで有意な品種間変異があった.このように塩土壌におけるイネの茎葉部Na蓄積は肥沃な土壌より貧栄養な土壌で促進されると同時に,NERICA系統間ではNa蓄積程度および土壌の違いに対する反応に変異があることが分かった.(著者抄録)
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分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
稲作  ,  作物の品種  ,  土壌の肥沃性 
引用文献 (39件):
  • 1) Abdelgadir, E.M., M. Oka and H. Fujiyama 2005. Nitrogen nutrition of rice plants under salinity. Biol. Plant. 49 : 99-104.
  • 2) Akita, S. and G.S. Cabuslay 1990. Physiological basis of differential response to salinity in rice cultivars. Plant Soil 123 : 277-294.
  • 3) Alam, S., S.M.I. Huq, S. Kawai and A. Islam 2002. Effects of applying calcium salts to coastal saline soils on growth and mineral nutrition of rice varieties. J. Plant Nut. 25 : 561-576.
  • 4) Asch, F. and Wopereis, M.C. S. 2001. Responses of field-grown irrigated rice cultivars to varying levels of floodwater salinity in semi-arid environment. Field Crop. Res. 70 : 127-137.
  • 5) Aslam, M, T.J. Flowers, R. H. Qureshi and A.R. Yeo 1996. Interaction of phosphate and salinity on the growth and yield of rice (Oryza sativa L.). J. Agron. Crop Sci.176 : 249-258.
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