抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文では,オープンソースソフトウェア(OSS)プロジェクトに参加する一般開発者の中からコミッターに推薦されるべき有能な開発者(コミッター候補者)を見つけ出すことを目的とする。近年,数百件もの不具合がプロジェクトに日々,報告されている現状から,コミッターへの過度な負担が原因となり不具合修正の長期化を招いている。コミッターの負担を軽減させるためにコミッターを増員するという手段があるが,プロジェクトに参加する一般開発者の中からコミッター候補者を見つけることは容易ではない。本論文では,コミッター候補者を見つけ出すために既存コミッターの過去の活動とその活動量を分析し,コミッター予測モデルを構築した。モデル構築には,コミッター候補者と一般開発者の活動(パッチの投稿,パッチの検証,開発に伴う議論)履歴とプロジェクトでの活動期間を用いた。分析の結果,継続的にパッチの投稿,パッチの検証を行う開発者がコミッターに昇格していることが分かった。また,構築したコミッター予測モデルは,ランダムに予測する場合に比べて予測精度が5~7倍高いことが分かった。(著者抄録)