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J-GLOBAL ID：201302263132390563   整理番号：13A0340782

粘着・剥離の理論と実際~前編~剥離の非単調性

著者 (1件)： 山崎義弘 (早稲田大 理工学術院 先進理工)
資料名： コンバーテック  (Convertech)
巻： 41  号： 2  ページ： 108-110  発行年： 2013年02月15日 
JST資料番号： Y0873A  ISSN： 0911-2316  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 粘着テープの剥離に於いて,剥離速度と剥離力の間が非単調になる場合があることが知られている。この非単調性のため,例えば,一定の速度でテープの剥離を制御しているにも関わらず,実際には振動しながら剥離することが起り得る。本稿は,粘着テープ剥離で見られる非単調性の事例を概観し,その事例を非線形動力学の観点から理論的に再現するための基本的な枠組みを解説した。斯様な非単調性に起因する自励振動の発現とシステム剛性による自励振動の停止は,メルトフラクチャー,ゴムシートの引裂き,摩擦現象,などの各種系で普遍的に観られる現象である。1)はじめに(剥離力の剥離速度依存性,粘着テープ剥離の速度-力曲線(凝集破壊(領域A)-界面破壊(領域B)-(領域C))),2)界面破壊(領域B)に於ける非単調性の出現,3)粘着テープ剥離の非単調性に対する理論的アプローチ,4)最後に。

シソーラス用語： *粘着テープ ,  *剥離 ,  *力 ,  *速度依存性 ,  *非単調推論 ,  *非線形力学 ,  粘着力 ,  自励振動 ,  破壊 ,  メルトフラクチャ ,  ゴム ,  テアリング破壊 ,  ゴムシート ,  界面破壊 ,  凝集破壊 ,  *剥離力 ,  摩擦振動
準シソーラス用語： 引裂き破壊 ,  *非線形動力学

分類 (4件)： 接着剤の性質・試験  (YK02000Q) ,  振動の励起・発生・測定  (BB02030Z) ,  力学  (BA04000D) ,  包装機械一般  (QE02010B)

引用文献 (8件)：

• 1)中前勝彦、水町浩、浦濱圭彬:接着・粘着の化学と応用,大日本図書(1998)
• 2) Y. Yamazaki and A. Toda J. Phys. Soc. Jpn., vo1.71, p.1618 (2002)
• 3) Y. Urahama The J.Adhesion, vol.31, p.47 (1989)
• 4) Y. Yamazaki and A. Toda Physica D, vol.214, p.120 (2006)
• 5) K. Sato and A. Toda J. Phys. Soc. Jpn., vol.68, p.77 (1999)

タイトルに関連する用語 (3件)： 粘着 ,  理論 ,  単調性