抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究は,写真撮影という簡便な計測手法によって三次元的に対象物を復元するデジタル写真測量を応用し,斜面変動による変位分布を高精度で検知する手法を構築した。具体的には,まずターゲットの2点間距離の計測によって変位が発生した箇所を絞り込み,次に変位が発生したと判断した箇所の三次元の変位分布を求める解析手順の理論的構築を試み,広い範囲を対象とした場合でも基準点を設置することなくデジタル写真測量の利点を活かした簡便な手法を用いて高精度な計測が実施できる手法を確立した。実測例として,幅120m,高さ30mの山留擁壁において5mm以上の変位を生じている箇所を抽出し,その変位の挙動を三次元的に捉えることが可能であることを示した。さらに同じ擁壁に設置したクラック変位計および光波・水準測量の変位計測結果と比較することで,本計測手法による計測結果の妥当性を検証した。(著者抄録)