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J-GLOBAL ID:201602223499165536   整理番号:16A1273369

不均質マントルの異方性と流体湧昇:1891年濃尾地震の発生に対する意味付け

Heterogeneous mantle anisotropy and fluid upwelling: implication for generation of the 1891 Nobi earthquake
著者 (2件):
資料名:
巻: 68  号: Oct  ページ: 68:164 (WEB ONLY)  発行年: 2016年10月 
JST資料番号: U0519A  ISSN: 1880-5981  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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1891年濃尾地震は,日本で最大規模の歴史的内陸地震であった。震源は,測地データから推測される高歪速度の地帯に対応する。この地震の地質的な状況を理解するために,筆者らはその地域に臨時地震観測点を設置した。臨時及び恒久的地震観測点からのデータを用いてS波スプリッティング解析を行い,偏波方向の著しい側方変動を明らかにした。調査地域の北東部,中部,南西部でそれぞれ,NE-SW,ESE-WNW,ENE-WSWの偏極方向を観測した。NE-SWとENE-WSWに並んだ偏向は,それぞれ,フィリピン海プレートと太平洋プレートの沈み込み方向と一致する。従って,調査地域の北東および南西地域におけるS波スプリッティングは,沈み込む海洋性スラブに起因するマントル流動の結果であるマントルウェッジの異方性によって引き起こされた可能性が高い。しかし,中部地方中部で観測されたESE-WNW方向は,いずれのスラブの沈み込み方向とも一致しない。マントルウェッジの推測位置では低地震波速度と低比抵抗の領域が報告されている。これらの不均質は,脱水された海洋性スラブからの流体の上昇によって引き起こされると考えられている。従って,中部地方中部でのESE-WNW偏極は,マントルからの地殻への流体によって形成された構造的不均質の結果である可能性がある。地殻流体の存在は弱体化と密接に関連しており,1891年濃尾地震の原因となった断層は異方性領域の真上に位置している。地殻内の流体は周囲の岩を弱化させるので,これは1891年濃尾地震の発生を説明することができる。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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地震波伝搬  ,  プレートテクトニクス 

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