抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文では,不具合修正時間予測手法の予測精度向上を目的として,High Impact Bugを考慮した不具合修正時間予測手法を提案する。近年,大規模なOSSプロジェクトでは,日々多くの不具合が報告されている。このような現状では,報告された全ての不具合を次のバージョンリリースまでに修正することは困難であるため,プロジェクトの管理者は,次のバージョンリリースまでにどの不具合を優先的に修正すべきか,という意思決定を行う必要がある。その意思決定の指標として,個々の不具合の修正にかかる時間がどのくらいかを見積もることが求められており,OSS開発における不具合修正時間を予測する研究が盛んに行われている。しかし,先行研究の予測モデルは,全ての不具合がユーザや開発者に与える影響や修正難易度は同一であると仮定して構築されている。実際には,不具合の種類によって影響範囲や修正難易度は異なり,不具合修正時間にも違いが生じる可能性がある。そこで,本研究では不具合の分類方法のひとつとして注目されているHigh Impact Bugに着目し,個々の不具合がHigh Impact Bugであるかどうかを考慮した不具合修正時間予測手法を構築した。4件のOSSプロジェクトを対象とした実験を行った結果,High Impact Bugが不具合修正時間予測モデルの予測精度向上に寄与することが確かめられた。(著者抄録)