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J-GLOBAL ID：201602288202181312   整理番号：16A1054816

二核化合物におけるスピンクロスオーバ転移の多様性:微視的振電アプロ-チによるシミュレーション

Diversity of Spin Crossover Transitions in Binuclear Compounds: Simulation by Microscopic Vibronic Approach

著者 (8件)： PALII Andrew (Inst. of Applied Physics, Acad. of Sci. of Moldova, Kishinev, MDA) ,  PALII Andrew (Inst. of Problems of Chemical Physics, Russian Acad. of Sci., Moscow Region, RUS) ,  OSTROVSKY Serghei (Inst. of Applied Physics, Acad. of Sci. of Moldova, Kishinev, MDA) ,  REU Oleg (Inst. of Applied Physics, Acad. of Sci. of Moldova, Kishinev, MDA) ,  TSUKERBLAT Boris (Ben-Gurion Univ. the Negev, Beer-Sheva, ISR) ,  DECURTINS Silvio (Univ. Bern, Bern, CHE) ,  LIU Shi-Xia (Univ. Bern, Bern, CHE) ,  KLOKISHNER Sophia (Inst. of Applied Physics, Acad. of Sci. of Moldova, Kishinev, MDA)
資料名： Journal of Physical Chemistry C  (Journal of Physical Chemistry C)
巻： 120  号： 26  ページ： 14444-14453  発行年： 2016年07月07日 
JST資料番号： W1877A  ISSN： 1932-7447  CODEN： JPCCCK  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 先の著者らの研究,協調的スピンクロスオーバ(SCO)に関するフォノンと分子モードの相互作用の微視的理論中で単核鉄(II)化合物のSCOに関する問題へ新アプローチを示唆し,フォノンに対する各SCO中心の分子振動モードの結合から生じる協調的相互作用がこの現象に係わる主要因であることを示した。また,結晶中の単一不純物イオンに関するHyzneakovアプローチに基づく協調的SCOモデルは素結晶中に一個の金属イオンを含む結晶中スピン転移のすべて観察される形を再現する。SCOの現象論的モデルから判別できるように,このモデルの協調的相互作用は固有の結晶パラメータを通して表現できる。ここでは,これらの著者らの研究で示唆したモデルを二核SCO化合物,[{Fe(bpym)(NCSe)₂}₂bpym]及び[{Fe(bt)(NCS)₂}₂bpym](bpym=2,2′-ビピリミジン,bt=2,2′-ビチアゾリン)事例で一般化し,このモデルの枠組みでこれらの化合物中で観察されるすべてのスピン転移が記述できる可能性を示した。

シソーラス用語： *クロスオーバー効果 ,  二核錯体 ,  分子結晶 ,  協同現象 ,  フォノン ,  音響モード ,  *Coulomb相互作用 ,  高スピン状態 ,  励起状態 ,  測定データ ,  相転移 ,  量子遷移 ,  *鉄錯体 ,  アミド錯体 ,  チオシアン酸塩 ,  セレノシアン酸塩 ,  分子振動 ,  振動モード ,  多様性 ,  *磁化率 ,  温度依存性 ,  分子構造 ,  動的応答 ,  微視的理論 ,  窒素複素環化合物 ,  硫黄複素環化合物
準シソーラス用語： スピンクロスオーバー ,  スピン転移 ,  セレノシアナート ,  チオシアナート ,  音響フォノン ,  協調的作用 ,  現象論的モデル ,  実験データ ,  低スピン状態 ,  動力学機構 ,  チアゾリン誘導体

分類 (2件)： 鉄の錯体  (CE01091H) ,  分子の電気的・磁気的性質  (BH05032U)

物質索引 (1件)： 2,2′-ビピリミジン

タイトルに関連する用語 (4件)： 核 ,  スピンクロスオーバ ,  多様性 ,  シミュレーション