抄録/ポイント: 抄録/ポイント
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本稿では,グラフに含まれ,かつ,与えられた縮退数を持つ部分グラフを列挙する問題について考察する。あるグラフGの縮退数がkであるとは,Gの任意の誘導グラフが高々kの次数を持つ頂点を含むときをいう。主結果として,与えられたグラフGと,正整数kに対して,多項式時間の前処理の後,(1)Gに含まれるk-縮退誘導グラフを解1つあたりO(Δ(k+log n))時間で,(2)Gに含まれるk-縮退部分グラフを解1つあたりO(log n)時間で,列挙するアルゴリズムを与えた。ただし,nをG中の頂点数とし,ΔをG中の最大次数とする。また,ともに使用する空間計算量は入力グラフのサイズに線形である。これらは逆探索法[Avis and Fukuda,DAM,1996]に基づいたアルゴリズムであり,縮退部分グラフを列挙するアルゴリズムとしては,初の多項式遅延のアルゴリズムである。(著者抄録)