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J-GLOBAL ID：201702247851797507   整理番号：17A1148965

新潟県長岡市根立遺跡出土の漆製品と植物遺体の研究(1)

著者 (8件)： 小澤清男 (千葉市教育委) ,  小林和貴 (東北大 植物園) ,  佐々木由香 (パレオ・ラボ) ,  鈴木三男 (東北大 植物園) ,  永嶋正春 (歴史民俗博物館) ,  能城修一 (森林総合研) ,  BHANDRI Sudarshan (パレオ・ラボ) ,  四柳嘉章 (石川県輪島漆芸美術館)
資料名： 長岡市立科学博物館研究報告  (Bulletin of the Nagaoka Municipal Science Museum)
号： 52  ページ： 73-92  発行年： 2017年03月31日 
JST資料番号： X0667A  ISSN： 0285-6085  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・信濃川支流域の低湿地遺跡である長岡市根立遺跡の三次(1972,1986,1987年)にわたる調査で出土した縄文時代の漆製品と植物遺体の新たな理化学的調査。
・漆製品は,結歯式漆塗堅櫛(棟部台形および逆U字形),漆塗木製容器,漆塗木製腕輪の4点で,赤外分光分析,蛍光X線分析,塗膜分析,X線透過撮影を実施。
・水漬け状態で収納されていた植物遺体6点(自然木,撚り紐,オニグルミ核2点,トチノキ種子,クリ果実)の放射性炭素年代測定を実施。
・漆塗膜は劣化がわりと少なく赤外分光では塗膜同定要素の吸収を確認でき,共通する漆が使用された可能性が判明。
・蛍光X線によると上塗り赤色漆の赤色顔料は朱(HgS)。
・植物遺体の年代測定による暦年代から,根立遺跡の時期は縄文時代中期後半と縄文時代後期前葉~中期の2時期と判明。

シソーラス用語： *遺跡 ,  物 ,  *木製品 ,  漆 ,  *植物遺体 ,  木製容器 ,  櫛形 ,  辰砂 ,  時期 ,  *放射性炭素法年代測定 ,  赤外分光分析 ,  蛍光X線分析 ,  塗膜 ,  被覆層 ,  新潟県 ,  低湿地
準シソーラス用語： 漆工芸品 ,  出土品 ,  出土木製品 ,  上塗塗膜 ,  水銀朱 ,  縄文時代

分類 (2件)： 各種建築物一般  (RB05010O) ,  年代測定  (DD01050W)

引用文献 (16件)：

• 伊東 崇(2003)分谷地A遺跡II 下段(V区)編 -縄文時代漆製品-.黒川村教育委員会.
• 小澤清男(2015)花見の歴史とその文化.「平成26年度郷土史講座テキスト 日本人と植物 -サクラ特集(1)-」(小澤清男編),3-22.千葉市立郷土博物館.
• 小林謙一(2008)縄文時代の暦年代.「縄文時代の考古学2 歴史のものさし -縄文時代研究の編年体系-」(小杉 康・谷口康浩・西田泰民・水ノ江和同・矢野健一編),257-269.同成社.東京.
• 小林 正(2001)縄文時代の結歯式竪櫛について -新潟県を中心に-.新潟考古学談話会会報No.23:3-100.新潟考古学談話会.
• 滝沢規朗ほか(2002)元屋敷遺跡II(上段)(本文編・図面図版編・写真図版 観察表編).朝日村文化財報告書No.22.新潟県朝日村教育委員会・新潟県.

タイトルに関連する用語 (6件)： 新潟 ,  長岡 ,  遺跡 ,  漆 ,  植物遺体 ,  研究