抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,鑑賞者の冗長な視線移動を減少させるための新たな字幕の配置方法を提案する。従来広く使用される画面下部中央に固定して配置される字幕では,鑑賞者は映像内容の理解のために視線を字幕へ逸らさなければならず,映像を集中して鑑賞することができなかった。この問題に対し,従来研究では,映像の視覚的注意の集まりやすい領域(以降,関心領域と呼ぶ。)の付近に字幕を配置し,鑑賞者の冗長な視線移動を減少させる方法が提案されてきた。しかし,従来手法では,字幕と映像の関心領域とが重複してしまい,鑑賞者にとって映像が不自然に見える場合があった。そこで我々は,複数人の鑑賞者の視線追跡結果から関心領域を推定し,推定された関心領域の外部に字幕を配置することで,字幕と映像の関心領域との重複を避けることを可能にする。さらに,映像中の画像と音声の情報から発話者を検出し,関心領域の外部かつ検出された発話者の付近に字幕を配置することで,鑑賞者の鑑賞体験を低下させることなく映像中の発話者を容易に認識することを可能にする。(著者抄録)