文献
J-GLOBAL ID:201702283295875311   整理番号:17A0699666

複合集束および標的化定量的プロテオミクスにより同定された統合失調症脳の前前頭皮質におけるGNA13ERKネットワークのダウンレギュレーション【Powered by NICT】

Downregulation of GNA13-ERK network in prefrontal cortex of schizophrenia brain identified by combined focused and targeted quantitative proteomics
著者 (28件):
資料名:
巻: 158  ページ: 31-42  発行年: 2017年 
JST資料番号: T0073A  ISSN: 1874-3919  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
統合失調症は前頭前野の機能障害と関連した障害精神疾患,認知と感情に影響する。本研究の目的は,患者と対照者の剖検脳における蛋白質発現レベルを比較することにより,統合失調症患者の前前頭皮質における変化した分子ネットワークを同定し,標的とし,焦点を当てた定量的プロテオミクスの組合せを用いたことであった。知識ベースの標的プロテオミクスによる定量のためのおそらく統合失調症に関連する125分子を選択した。定量化された分子の中で,GRIK4とMAO-Bは前頭前皮質の細胞膜とサイトゾル画分,それぞれ有意に減少した。集束定量的プロテオミクスにより15個の増加と39減少した蛋白質を同定した。ネットワーク解析は,ダウンレギュレートされたネットワークとして「GNA13ERK1eIF4G2シグナル伝達」を同定し,このネットワークに関与する蛋白質は有意に減少した。さらに,eIF4G2の下流探索はeIF4A1/2とCYFIP1は減少し,ネットワークのダウンレギュレーションがCYFIP1の発現,アクチンリモデリングを調節することを抑制し,軸索伸長と樹状突起棘形成に関与していることが示唆されたことを明らかにした。このシグナル伝達のダウンレギュレーションは神経細胞の軸索形成とシナプス可塑性を損なう可能性があると考えられ,統合失調症の病理学における認知障害の発症と関連する可能性がある。本研究では,標的プロテオミクスとグローバル定量的プロテオミクスによる統合失調症患者と健常対照者間の前頭前皮質のプロテオームを比較した。標的プロテオミクスはGRIK4およびMAOBは統合失調症患者の前前頭皮質における125種類の統合失調症関連蛋白質間で有意に減少したことを明らかにした。グローバル定量的プロテオミクスは,統合失調症脳における54の差次的発現蛋白質を同定した。蛋白質プロファイルは,統合失調症脳における「GNA13ERKシグナル伝達」の減衰を示した。特に,GNA13ERKネットワークの下流に位置する,EIF4G2とCYFIP1は減少した,この信号ネットワークの減衰は,統合失調症患者の脳における軸索形成とシナプス可塑性の障害を引き起こす可能性があることを示唆した。著者らの結果は,統合失調症病理学への新しい洞察を提供し,薬剤開発に有用である。Copyright 2017 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【Powered by NICT】
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
, 【Automatic Indexing@JST】
分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
生物学的機能 

前のページに戻る