抄録/ポイント: 抄録/ポイント
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現在,防犯カメラのグローバル市場は2010年に比して約8割増の2845万台に拡大すると試算されている。特に,複数のカメラ画像を俯瞰画像に合成して死角を軽減するシステムも提案されているが,この種のシステムは投影面が固定であるため対象物の監視は一方向の視点に限定され,対象物の詳細な情報を得ることが困難である。そこで筆者らは,多眼カメラを用いた自由視点動画像の高速合成手法について検討を行っている。本稿ではその第一段階として,画像合成における射影変換のハードウェア化を前提に,関数近似を再帰的に繰り返すことによる変換係数の削減手法を提案する。まず,射影変換式に含まれる除算を一次関数近似し,さらにこれを漸化式表現することで加算のみに帰着する。次に,画像の水平方向における近似式の係数を垂直方向の関数と見立てて更に近似・漸化式表現を施し,さらにこれら漸化式の初期値を新たな座標平面とみなして近似・漸化式表現を再帰的に繰り返す。そして,これに基づいた射影変換手法をソフトウェアで実装し,その画質評価を行った結果,必要な初期値の数を60%削減しつつも良質な画像変形が実現できることを確認した。(著者抄録)