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J-GLOBAL ID：201802269890339056   整理番号：18A0003263

ダイコンの貯蔵に伴う青変症の発生と酸素濃度の関係

Effects of Oxygen Concentrations on the Occurrence of Internal Blue Discoloration in Japanese Radish (Raphanus sativus) Roots During Storage

著者 (6件)： 永田雅靖 (農業・食品産業総合研究機構) ,  竹下栄伸 (石川県砂丘地農業研究セ) ,  太田和宏 (神奈川県農技セ) ,  北澤裕明 (農業・食品産業総合研究機構) ,  中村宣貴 (農業・食品産業総合研究機構) ,  寺西克倫 (三重大 大学院生物資源学研究科)
資料名： 日本食品保蔵科学会誌  (Food Preservation Science)
巻： 43  号： 6  ページ： 287-291  発行年： 2017年11月30日 
JST資料番号： Z0775A  ISSN： 1344-1213  CODEN： NSHKCW  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ダイコン青変症は,収穫後の数日間でダイコン内部に青色の色素を生じる生理障害である。これまでに,この現象には温度や品種が影響することが知られていた。本研究では,青変症になりやすいダイコン品種‘福誉’を異なる包装条件で貯蔵し,包装内のガス濃度と青変症の発生について検討した。20°C,21%酸素の条件では,5日程度で青変症となった。7%酸素の条件では,青変症は約8日の貯蔵で発生した。主に青変症による内部障害の発生は,酸素濃度が下がるにつれて遅くなった。これらの結果は,貯蔵雰囲気中の酸素が,ダイコン青変症の生成に関与していることを示唆している。さらに,適切な包装によって酸素濃度を低下させることにより,ダイコン青変症を抑制できることが示された。(著者抄録)

シソーラス用語： *ダイコン ,  *植物病害 ,  貯蔵 ,  濃度 ,  酸素 ,  雰囲気 ,  包装
準シソーラス用語： 青変症 ,  *生理障害 ,  収穫後病害 ,  酸素濃度 ,  雰囲気制御包装

分類 (2件)： 野菜とその加工品  (FJ11020O) ,  植物の生理的障害一般  (FC04031L)

引用文献 (8件)：

• 池下洋一・石端一男・金森友里: 収穫後の貯蔵方法がダイコン青変症の発生に及ぼす影響, 園学研, 10(別1), 514 (2011)
• 永田雅靖・増田大祐・池下洋一・寺西克倫: 青変症ダイコンに含まれる青色色素はアントシアニンではない. 平成24年度園芸学会東海支部大会研究発表要旨, 4 (2012)
• 寺西克倫・永田雅靖: ダイコン青変症の発症リスク評価剤及び評価キット,並びに評価方法. 特許6172604 (2017.7.14)
• 永田雅靖・寺西克倫: 種子を用いたダイコン青変症リスク評価法. 野菜茶業研究所研究報告, 15, 29~33 (2016)
• TERANISHI, K. and NAGATA, M.: Structure of a Precursor to the Blue Components Produced in the Blue Discoloration in Japanese Radish (Raphanus sativus) Roots. J. Natural Products, 79, 1381-1387 (2016a)

タイトルに関連する用語 (4件)： ダイコン ,  貯蔵 ,  青 ,  酸素濃度