抄録/ポイント: 抄録/ポイント
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本論文では,FPGA上に実装されたRSA暗号プロセッサに対する単純電力解析(SPA:Simple Power Analysis)の実験評価について述べる。SPAは,暗号モジュールから得られた消費電力波形を解析し,秘密情報を推定する攻撃法である。これまでに,様々な特定入力を利用した平文選択型SPAが提案されており,その脅威が指摘されている。しかしながら,それら攻撃アルゴリズムは理論的な考察にとどまっており,実波形に基づく実験的な議論はほとんどなされていない。消費電力波形は回路アーキテクチャやデバイスに大きく依存するため,想定される実装に応じた検証が不可欠である。本論文では,以上の観点から,FPGA上に演算アルゴリズムや回路構造の異なる4種類のRSA暗号プロセッサを実装し,平文選択型SPAの有効性を評価した。また,同等のプロセスで実装されたASICへの攻撃も併せて実施した。これらの評価実験を通して,アルゴリズム,アーキテクチャ,デバイスの違いによる平文選択型SPAの可否を考察する。(著者抄録)