文献

J-GLOBAL ID：200902231391562281   整理番号：08A1053519

アズキ餡製造時に生じる煮熟廃液中のスタキオース含量とその回収法

Stachyose Content and Recovery of Stachyose from Shajuku-eki during Azuki paste manufacturing

著者 (5件)： 伊藤友美 (愛知みずほ大) ,  土田廣信 (愛知みずほ大) ,  小原章裕 (名城大 農) ,  水野雅史 (神戸大 大学院農学研究科) ,  木村忠彦 (本高砂屋)
資料名： 日本食品科学工学会誌  (Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology)
巻： 55  号： 10  ページ： 506-509  発行年： 2008年10月15日 
JST資料番号： F0895A  ISSN： 1341-027X  CODEN： NSKKEF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 5種類のアズキを用い,餡製造工程において廃液として取り扱われている渋切水と煮熟液中の有効利用の検討を目的にスタキオースの含量を測定するとともに,煮熟液の各種処理による回収率および脱色率を測定した。(1)スタキオース含量は,アズキ中のスタキオース総量の26~49%が煮熟液に溶出されることがわかった。一方,渋切水中のスタキオース含量は,アズキ中のスタキオース総量の2.1~10.1%であった。(2)CaO(CO₂飽充)で処理することにより,アズキの煮熟液中のスタキオースを70~80%回収することができ,吸着樹脂HP20を併用することで脱色効果も期待できることがわかった。このように廃水処理されている渋切水および煮熟液中にはスタキオースを含有し,これをCaO(CO₂飽充)で処理することで副産物の有効利用が期待できると思われる。(著者抄録)

シソーラス用語： *アズキ ,  品種差 ,  *あん ,  食品加工 ,  煮込 ,  廃水 ,  食品副産物 ,  利用 ,  酸化カルシウム ,  二酸化炭素 ,  高分子吸着剤 ,  処理 ,  *フルクトオリゴ糖 ,  回収率 ,  脱色 ,  ガラクトシド ,  グルコシド ,  有効利用 ,  調理 ,  廃棄物 ,  液状廃棄物

分類 (1件)： 野菜とその加工品  (FJ11020O)

物質索引 (1件)： スタキオース

引用文献 (9件)：

• 1) 住原泰雄,ガラクトオリゴ糖の機能と食品への応用,フードケミカル,6,87-94(1987).
• 2) Hayakawa K., Mizutani J., Masa T. and Mitsuoka T., Effect of soybean oligosaccharides on human faecal flora. Microbial Ecology in Health and Disease, 3, 293-303 (1990).
• 3) Tazawa K., Imsi K. and Tamura Z., Oligosaccharides and Polysaccharides specifically Utilizable by Bifidobacteria, Chem. Plarm. Bull., 26, 3306-3311 (1978).
• 4) 田主澄三,笠井 忠,川村信一郎,各種豆類の少糖類の含有量,栄養と食料,25,25-27(1972).
• 5) Kuo, T.M., VanMiddlesworth, J.F. and Wolf, W.J., Content of raffinose oligosaccharides and sucrose in various plant seeds. J. Agric. Food Chem., 36, 32-36 (1988).

タイトルに関連する用語 (5件)： アズキ ,  餡 ,  廃液 ,  スタキオース ,  含量