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J-GLOBAL ID：200902238628280302   整理番号：09A0202928

白桃の成熟過程における細胞壁多糖類および細胞壁形態の変動

Changes in Polysaccharides and Histological Structure of the Cell Wall of ‘Hakuto’ Peach Fruit during Maturation

著者 (9件)： 渕上倫子 (岡山県大 保健福祉) ,  寺本あい (関東学院大 人間環境) ,  治部祐里 (岡山県大 保健福祉) ,  安川景子 (岡山県大 保健福祉) ,  桑田寛子 (福山大 生命工) ,  横畑直子 (福山大 生命工) ,  槙尾幸子 (中国学園大 現代生活) ,  小宮山展子 (中国学園大 現代生活) ,  林真愉美 (中国短大)
資料名： 日本調理科学会誌  (Journal of Cookery Science of Japan)
巻： 42  号： 1  ページ： 9-16  発行年： 2009年02月20日 
JST資料番号： Y0637A  ISSN： 1341-1535  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 白桃の開花後,70日から130日にわたって,白桃果実の細胞壁の硬度,水溶性ペクチン,水溶性多糖類,ポリガラクツロナーゼなどの変動について調べた。組織の破断強度は成熟中にほぼ直線的に減少した。しかし,食感的には完熟期に急速に軟化が進んだ。完熟期にポリガラクツロナーゼ活性が急速に増大し,それに伴ってペクチンと多糖類が急速に水溶化した。クライオ走査電子顕微鏡による観察では,未熟な白桃の細胞壁は全体が充実していたが,開花後108日における観察では小さな丸い欠落部分が細胞壁全体に分布していた。このときの硬度は開花後77日の約二分の一であった。開花後126日における細胞壁はその中層は裂け,一次壁にあった丸い欠落部分は大きくなっていた。これらの形態学的変化はペクチンや多糖類の可溶性化によるものと考えられる。(著者抄録)

シソーラス用語： *モモ ,  開花 ,  *成熟 ,  時間依存性 ,  *果実【器官】 ,  食品検査 ,  食品テクスチャー ,  破断強さ ,  *細胞壁 ,  硬度 ,  水溶性 ,  ペクチン ,  多糖類 ,  ペクチナーゼ ,  酵素活性度 ,  電子顕微鏡観察
準シソーラス用語： ポリガラクツロナーゼ ,  白桃

分類 (2件)： 果実とその加工品  (FJ11030Z) ,  果樹  (FC03042G)

引用文献 (23件)：

• PESIS, E. Modern Methods of Plant Analysis. 1995, 18, 19
• HOBSON, G. E. Polygalacturonase in normal and abnormal tomato fruit. Biochem. J. 1964, 92, 324-332
• HUBER, D. J. Polyuronide degradation and hemicelluloses modification in ripening tomato fruit. J. Amer. Hort. Sci. 1983, 108, 405-409
• SEIMOUR, G. B. Polyuronide solubilization during ripening of normal and mutant tomato fruit. Phytochemistry. 1987, 26, 1871-1875
• TIEMAN, D. M. Immunocytolocalization of polygalacturonase in ripening tomato fruit. Plant Physiol. 1989, 90, 17-20

タイトルに関連する用語 (5件)： 成熟 ,  過程 ,  細胞壁 ,  多糖類 ,  形態