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J-GLOBAL ID：200902277644132637   整理番号：08A1032381

シートマルチがレモンとハッサクの果実形質,抗酸化活性およびアスコルビン酸含量に及ぼす影響

著者 (4件)： 赤阪信二 (広島県総合技研 農技セ) ,  池田裕朗 (広島県総合技研 農技セ) ,  渡邊弥生 (広島県総合技研 農技セ) ,  甲村浩之 (広島県総合技研 農技セ)
資料名： 広島県立総合技術研究所農業技術センター研究報告  (Bulletin of the Hiroshima Prefectural Technology Research Institute, Agricultural Technology Research Center)
号： 83  ページ： 11-16  発行年： 2008年06月11日 
JST資料番号： Z0596B  ISSN： 1882-420X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： レモンとハッサクへのシートマルチ処理が,光条件,樹体の乾燥ストレス,果実形質,抗酸化活性およびアスコルビン酸含量に及ぼす影響について調査した。得られた結論は次の通りである。1)シートマルチ区の樹冠南面下向きの日中の照度は約29klxで,対照区の約3倍であった。2)盛夏季の日中におけるレモンとハッサクの葉の水ポテンシャルは,シートマルチ区と対照区で大きな差はなかった。3)果実重,糖度および酸度に関しても,シートマルチ処理の効果は見られなかった。4)ハッサク果肉の抗酸化活性とアスコルビン酸含量とレモン果皮のアスコルビン酸含量は,シートマルチ処理により有意に高まった。5)抗酸化活性は果皮が果肉より2.6~3.3倍高く,アスコルビン酸含量も果皮が果肉よりも2.0~3.8倍高かった。6)シートマルチ処理により抗酸化活性とアスコルビン酸含量が高まったのは,紫外線を含む光量の増加が一つの要因と考えられる。

シソーラス用語： マルチ栽培 ,  *レモン ,  *ハッサク ,  果実【器官】 ,  *酸化防止 ,  照度 ,  水分ポテンシャル ,  果肉 ,  果皮 ,  紫外線 ,  水分ストレス ,  ラクトン ,  第二アルコール ,  ポリオール ,  シートマルチ栽培 ,  乾燥ストレス ,  抗酸化作用 ,  水溶性ビタミン

分類 (2件)： 果樹  (FC03042G) ,  食品の化学・栄養価  (FJ01020J)

物質索引 (1件)： アスコルビン酸

引用文献 (13件)：

• Agarwal S.2005. Increased antioxidant activity in Cassia seedlings under UV-B radiation. Biologia Plantarum.51(1): 157-160.
• Baquedano F. J., Castillo F. J.2006. Comparative ecophysiological effects of drought on seedlings of the Mediterranean water-saver Pinus halepensis and water-spenders Quercus coccifera and Quercus ilex. Trees-Structure and Function 20(6): 68
• 平野高司・関和雄・相賀一郎・河瀬憲次.1995. シートマルチによるウンシュウミカン栽培環境の改善. 生物環境調節33(2): 113-122.
• 泉 秀実・伊東卓爾・吉田保治.1988. 生育時におけるカンキツ果皮中のアスコルビン酸含量と糖含量との関係. 園芸学雑誌57(2): 304-311.
• 近藤悟・津田和彦・武藤徳男・中谷宗一.2002. カンキツ果実の発育中における抗酸化活性機能の推移. 園学研1(1): 63-66.

タイトルに関連する用語 (8件)： マルチ ,  レモン ,  ハッサク ,  果実 ,  形質 ,  抗酸化活性 ,  アスコルビン酸 ,  含量