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J-GLOBAL ID：200902295470164575   整理番号：08A0604705

多極子秩序とNMR測定によるその同定

Antiferro Multipolar Ordering and It’s Identification by NMR Experiment

著者 (4件)： 酒井治 (首都大学東京) ,  菊地淳 (東大 物性研) ,  椎名亮輔 (首都大学東京) ,  瀧川仁 (東大 物性研)
資料名： 日本物理学会誌
巻： 63  号： 6  ページ： 427-434  発行年： 2008年06月05日 
JST資料番号： F0221A  ISSN： 0029-0181  CODEN： NBGSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 熱的な測定で転移が観測されているにもかかわらず,ミクロスコピックには秩序変数の同定されない相転移がしばしば見出される。隠れた秩序として四極子や八極子など多極子の反強状態を考えることが多くなった。NMR実験は核スピンに働く内部磁場を観測し反強多極子秩序を同定する有力な決め手となる。解析の際,核スピンと多極子の不変相互作用式に基づく方法は有効である。CeB₆,NpO₂の秩序変数の決定にNMRは重要な役割を果たし,最近ではPrFe₄P₁₂スクッテルダイトの結晶場恒等表現型多極子の秩序を明らかにした。本稿では,多極子秩序相の紹介とその同定について解説する。(著者抄録)

シソーラス用語： *多重極 ,  四重極 ,  *相転移 ,  *NMR【磁気共鳴】 ,  *秩序パラメータ ,  核スピン ,  隠れた変数 ,  セリウム化合物 ,  ホウ化物 ,  酸化ネプツニウム ,  外部磁場 ,  結晶場
準シソーラス用語： 六ホウ化セリウム ,  スクッテルダイト型結晶

分類 (2件)： 相転移・臨界現象一般  (BL04010V) ,  NMR一般  (BM07041R)

引用文献 (47件)：

• J. Phys. Soc. Jpn. Suppl. 2002, 71
• f電子系の物理の最近の発展. 固体物理. 1998, 33, 4
• 楠瀬博明. 日本物理学会誌. 2006, 61, 766
• 椎名亮輔. 固体物理. 1998, 33, 631
• 世良正文. 固体物理. 2000, 35, 229

タイトルに関連する用語 (3件)： 多極子 ,  NMR ,  同定