特許
J-GLOBAL ID:200903007294686134

MALDI分析の方法および装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 川口 義雄 (外1名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-514750
公開番号(公開出願番号):特表2000-500915
出願日: 1997年09月19日
公開日(公表日): 2000年01月25日
要約:
【要約】マトリックス支援レーザ脱離/イオン化は、脱離した材料のプルーム中の大きなアナライトイオンを分光分析のために熱平衡化するように行われる。 熱平衡化されたイオンは、低平均速度または零平均速度を有し、明確に定義された瞬間に生成され、そのためアーチファクトが低減され、スペクトルピークが先鋭化される。一実施形態では、カバー、バッフル、またはコンパートメントを有するマトリックスまたはサンプルホルダへ光が送られる。バッフルまたはコンパートメントは脱離材料のプルームを妨害しあるいは閉じ込め、アナライトは衝突を受けその平均速度および指向性を低下させる。したがって、「熱平衡化された」アナライトイオンが質量分析計器に渡される。好ましい実施形態では、光ファイバが、試料が配置された薄い透明プレートに突き合わされ、マトリックス側は真空加速チャンバ内に配置される。機械的ステージが試料をx方向とy方向の両方へ移動させ、放射を受ける試料上の点を選択する。光ファイバ照射器を使用すると、ステージアセンブリ全体をほぼ従来型のステージの寸法内に包含することができる。他の実施形態では、照射ファイバの端部の周りの毛細管内に熱平衡化コンパートメントが設けられ、毛細管の円筒形内壁に沿ってサンプルマトリックスが堆積され、したがって、この毛管は、脱離したアナライトを熱平衡化する出口への移動経路を形成する。他の実施形態では、小形の差掛カバープレートまたはオーバハングカバープレートまたはせん孔カバープレートの形状を有し、あるいは高アスペクト表面テクスチャを与える微細構造が、放出されたアナライトの熱平衡化を推進するのに必要な閉込めを行う。繊維状材料または透過材料の薄い層またはカバーを使用して質量分析の前にアナライトを熱平衡化しておくこともでき、他の実施形態では、この材料が基板として働くこともできる。自動計器は、それぞれの異なる時間に照射され試料上の対応する点アレイからサンプルを吐出させる固定照射ファイバアレイを含むことができる。
請求項(抜粋):
アナライト材料のマトリックス支援レーザ脱離/イオン化(MALDI)を行うための改良された方法であって、 マトリックスおよびアナライトが支持体上のサンプルとして堆積される、大部分のマトリックス材料と小部分のアナライト材料とで構成された試料を調製するステップと、 アナライトを含む材料がサンプルの表面から脱離されイオン化されるように前記マトリックスを照射するステップと、 脱離運動量が衝突相互作用によって少なくとも部分的に方向に関してランダム化されるように、前記脱離した材料を初期的に閉じ込めておき、 それによって、脱離したアナライトを調整し、分析の初期条件を制御するステップとを含む方法。
IPC (3件):
H01J 49/10 ,  G01N 27/62 ,  G01N 27/64
FI (3件):
H01J 49/10 ,  G01N 27/62 G ,  G01N 27/64 B
引用特許:
審査官引用 (8件)
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