特許
J-GLOBAL ID:200903039413849917

周期性信号の適応制御方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 大川 宏
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-005709
公開番号(公開出願番号):特開平9-198106
出願日: 1996年01月17日
公開日(公表日): 1997年07月31日
要約:
【要約】【課題】 一次角振動数ωの変化で特性が変動する周期性信号に対しても、優れた収束性を発揮する周期性信号の適応制御方法を提供すること。【解決手段】 一次角振動数ωの周期性信号に同期した適応信号を逆位相で加えることにより、周期性信号の特定周波数成分の影響を能動的に除去する方法である。適応信号を調和関数として生成する適応信号発生アルゴリズム12と、その各次数の正弦波の振幅ak 、位相φk 、位相遅れに関する収束安定係数Gk p ハットを成分とする適応係数ベクトルW(n)を誤差信号e(n)に基づき更新して適応的に調整する適応係数ベクトル更新アルゴリズム11と、振幅ak の推定値等が含まれている等価伝達特性データ13とを有する。一次角振動数ωが変動した場合にも、等価伝達特性データ13を参照して適応係数ベクトルW(n)の初期値が与えられるので、優れた収束性が発揮される。
請求項(抜粋):
観測点へ影響を及ぼす周期性信号に対し、該周期性信号に同期した一次の基本正弦波およびまたは該基本正弦波から該基本正弦波のM次(2≦M)までの高調波信号からなる適応信号を逆位相で加えることによって、該周期性信号の特定周波数成分の該観測点への影響を能動的に除去する周期性信号の適応制御方法であって、時刻nにおいて該周期性信号の一次角振動数ωに基づいて該適応信号y(n)を発生させる適応信号発生アルゴリズムと、該適応信号y(n)の各次数(次数k=1,2,・・・,M)の正弦波の振幅ak および位相φk 、ならびに該適応信号が該観測点に至るまでの制御対象システムの伝達特性のゲインに関する収束安定係数Gk g ハットおよび位相遅れに関する収束安定係数Gk p ハットのうち、少なくとも該振幅ak および該位相φkを成分として含む適応係数ベクトルW(n)を、該周期性信号の影響を除去すべき該観測点で検知された誤差信号e(n)に基づき該時刻nの経過毎に更新して、該周期性信号の振幅および位相と該制御対象システムの該伝達特性とに対し該適応係数ベクトルW(n)の各該成分を適応的に調整する適応係数ベクトル更新アルゴリズムと、該適応係数ベクトルW(n)の成分のうち少なくとも該振幅ak の推定値が含まれている等価伝達特性データとを有し、更新された該適応係数ベクトルW(n)の成分のうち各次数の振幅ak および位相φk をもって、該適応信号y(n)の各次数の正弦波の振幅ak および位相φk が更新され、該一次角振動数ωの変動が所定量に達した場合には、該適応係数ベクトルW(n)の成分のうち少なくとも該振幅ak は、各次数の角振動数kωに対応する該等価伝達特性データを参照して更新されることを特徴とする周期性信号の適応制御方法。
IPC (3件):
G05B 13/02 ,  G05B 13/00 ,  G10K 11/178
FI (3件):
G05B 13/02 B ,  G05B 13/00 Z ,  G10K 11/16 H
引用特許:
出願人引用 (4件)
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審査官引用 (4件)
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