特許
J-GLOBAL ID:200903040483211950
系統安定化装置及び系統安定化方法
発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
國分 孝悦
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2008-132397
公開番号(公開出願番号):特開2009-284611
出願日: 2008年05月20日
公開日(公表日): 2009年12月03日
要約:
【課題】 電圧低下をともなう系統分離事故が発生して、系統分離が発生した後の発電機の単独運転を安定化させる。【解決手段】 潮流計算で求めた潮流バランスデータから、電圧低下をともなわない系統分離事故時に必要な安定化制御量である基準安定化制御量を算出する。そして、算出した基準安定化制御量を、過渡安定度の計算により求めた無効電力過渡変動の補正係数を用いて補正し、補正した安定化制御量を、残存電圧をパラメータとして格納した安定化制御量テーブルを生成する。予め設定した優先順位に従って制御対象を選択し、安定化制御テーブルの内容から、制御対象及び制御量を含む安定化制御プリセット値を、残存電圧をパラメータとして格納した安定化制御プリセットテーブルを生成する。系統分離が発生した場合には、残存電圧の計測値に対応した安定化制御プリセット値を選択して瞬時に安定化制御を実行する。【選択図】 図1
請求項(抜粋):
電力系統における系統分離事故の発生に際して、主系統に連系線を介して接続された分離系統内の母線と、遮断器と、分離系統内の各送電線の電流を検知するための第1のセンサと、分離系統内の母線の電圧を検知するための第2のセンサと、発電機と、負荷設備と、調相設備とを含む分離系統における分離系統内の発電機による単独運転を安定化するための系統安定化装置であって、
前記遮断器からの開閉状態を示す信号に基づき、前記分離系統内の系統構成を所定の周期で検出する系統構成検出手段と、
前記第1のセンサからの電流信号、及び第2のセンサからの電圧信号に基づき、前記分離系統内の送電線、負荷設備、発電機、及び調相設備を含む各設備について、電圧、周波数、電流、有効電力、及び無効電力を含む潮流情報を検出する潮流情報検出手段と、
前記第2のセンサからの電圧信号に基づき、前記分離系統内の母線の電圧を、前記所定の周期よりも高速で検出して、前記系統分離事故が発生したときにおける、前記分離系統内の母線の電圧の過渡的変動値を検出する系統電圧検出手段と、
前記系統構成及び前記潮流情報を含むオンライン系統情報と、前記負荷設備の過渡特性データと、前記調相設備の電圧特性データと、前記発電機の過励磁保護動作特性を含む過渡特性データとを基に、過渡安定度の計算を実行し、実行した計算の結果に基づき、前記系統分離事故が発生した直後の無効電力過渡変動量の補正係数を算定する過渡安定度解析手段と、
前記系統分離事故が発生する直前の、前記分離系統内の母線の残存電圧をパラメータとして、前記分離系統内の母線の電圧の低下を伴う系統分離事故が発生した際に前記分離系統内の制御対象を安定化制御するための制御量を示す安定化制御プリセット値が格納された安定化制御プリセットテーブルを、前記オンライン系統情報に基づく潮流計算の結果と、前記無効電力過渡変動量の補正係数とを用いて生成する系統安定化制御プリセットテーブル生成手段と、
前記連系線の遮断器の開閉状態から検出した系統分離を示す系統分離信号をトリガーに、前記分離系統内の母線の電圧の過渡的変動値に基づき、前記安定化制御プリセットテーブルから前記安定化制御プリセット値を選択して、安定化処理を瞬時に実行する安定化制御実行手段と、
前記選択された安定化制御プリセット値に基づく安定化制御指令を制御対象の機器へ出力する安定化処理出力手段と、を備え、
前記分離系統内の母線の過渡的な電圧低下を伴う系統分離事故が発生した時の無効電力のアンバランスを補償して、系統分離事故が発生した後の前記分離系統内の発電機による単独運転を安定化することを特徴とする系統安定化装置。
IPC (1件):
FI (1件):
Fターム (4件):
5G066AA01
, 5G066AD04
, 5G066AE09
, 5G066DA04
引用特許:
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