特許
J-GLOBAL ID:200903057583469386

新規な有機金属錯体及びこれを中間体とした高純度有機金属錯体の合成方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 葛和 清司
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2000-276187
公開番号(公開出願番号):特開2002-088092
出願日: 2000年09月12日
公開日(公表日): 2002年03月27日
要約:
【要約】 (修正有)【課題】 有機溶剤に対して難溶であるメタロセン化合物の合成に際して、錯体抽出のための多量の有機溶剤の使用やアルコール洗浄による分解のための収率の低下を解消し、メタロセン化合物を高純度且つ収率よく得ることのできる工業的合成法の提供。【解決手段】 一般式[I]で表される化合物の合成において一般式[II]で表される化合物と一般式[III]で表される化合物を反応させ、次いでこれをハロゲン化して一般式[I]で表される化合物を高純度に合成する。(式中Mは4属遷移金属を表し、Xはハロゲン原子を、R1〜R10は水素原子、アルキル基またはアリール基を表し、但しR1〜R10の隣り合う2個のうち少なくとも1つの組み合わせは互いに結合して芳香環を形成する)
請求項(抜粋):
下記一般式[I]【化1】(式中Mは4族遷移金属を表し、Mにはエーテル類またはアミン類が1〜2の配位数で配位していてもよく、Xは各々独立して互いに同じでも異なっていてもよいハロゲン原子を表し、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9及びR10は、各々独立して互いに同じでも異なっていてもよい水素原子または炭素原子数1〜30のアルキル基若しくはアリール基を表し、ただしR1とR2、R2とR3、R3とR4、R5とR6、R6とR7、R7とR8及びR9とR10の組み合わせのうち少なくとも1つは互いに結合して芳香環を形成する)で表される化合物の合成において下記一般式[II]【化2】(式中R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9及びR10は一般式[I]で記載のものと同じものを示し、Bはアルカリ金属又はアルカリ土類金属のカチオンを表す)で表される化合物と下記一般式[III]【化3】(式中Mは4族遷移金属を表し、Aは各々独立して互いに同じでも異なっていてもよい15族原子及び16族原子から選択される原子を表し、Aが15族原子のときはn=1であり、R11とR12が結合してA又は、A及びMを含む環を構成してもよく、Aが16族原子のときはn=0であり、R11はハロゲン原子、窒素原子、リン原子、酸素原子及びまたは硫黄原子を含むことのできる炭素原子数1〜10の炭化水素基またはハロゲン原子を置換基として有してもよいアリール基を表し、R12はハロゲン原子、窒素原子、リン原子、酸素原子及びまたは硫黄原子を含んでもよい炭素原子数1〜10の炭化水素基を有しても構わないアルキル基若しくはアリール基を表し、Xは各々独立して互いに同じでも異なっていてもよいハロゲン原子を表し、また、Mにはエーテル類またはアミン類が1〜2の配位数で配位していてもよい)で表される化合物を反応させ、下記一般式[IV]【化4】(式中Mは4族遷移金属を表し、Mにはエーテル類またはアミン類が1〜2の配位数で配位していてもよく、式中R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9及びR10は一般式[I]で記載のものと同じものを示し、AとR11とR12とnは一般式[III]で記載のものと同じものを示す)で表される化合物を得て、これをハロゲン化することを特徴とする、一般式[I]で表される化合物を高純度に合成する方法。【請求項2】各一般式におけるR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9及びR10が、各々独立して互いに同じでも異なっていてもよい水素原子または炭素原子数1〜6のアルキル基若しくはアリール基であり、R1とR2、R2とR3、R3とR4、R5とR6、R6とR7、R7とR8及びR9とR10の組み合わせのうち少なくとも1つが互いに結合して芳香環を形成することを特徴とする、請求項1記載の方法。【請求項3】各一般式におけるAが、窒素原子又は酸素原子であることを特徴とする、請求項1又は2記載の方法。【請求項4】各一般式におけるR11がハロゲン原子、窒素原子、リン原子、酸素原子及び/または硫黄原子を含んでもよい炭素原子数1〜10の炭化水素基またはハロゲン原子を置換基として有してもよいフェニル基であり、R12がハロゲン原子、窒素原子、リン原子、酸素原子及び/または硫黄原子を含んでもよい炭素原子数1〜10の炭化水素基を有してもよいアルキル基又はフェニル基であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。【請求項5】下記一般式[IV]【化5】(式中Mは4族遷移金属を表し、Mにはエーテル類またはアミン類が1〜2の配位数で配位していてもよく、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9及びR10は、各々独立して互いに同じでも異なっていてもよい水素原子または炭素原子数1〜30のアルキル基若しくはアリール基を表し、R1とR2、R2とR3、R3とR4、R5とR6、R6とR7、R7とR8及びR9とR10の組み合わせのうち少なくとも1つが互いに結合して芳香環を形成し、Aは各々独立して互いに同じでも異なっていてもよい15族原子及び16族原子を表し、Aが15族原子のときはn=1であり、R11とR12が結合してA又は、A及びMを含む環を構成してもよく、Aが16族原子の時n=0である。R11はハロゲン原子、窒素原子、リン原子、酸素原子及び/または硫黄原子を含んでもよい炭素原子数1〜10の炭化水素基またはハロゲン原子を置換基として有してもよいアリール基を表し、R12はハロゲン原子、窒素原子、リン原子、酸素原子及び/または硫黄原子を含んでもよい炭素原子数1〜10の炭化水素基を有しても構わないアルキル基若しくはアリール基を表す)で表される遷移金属化合物。【請求項6】一般式[IV]において、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9及びR10が、各々独立して互いに同じでも異なっていてもよい水素原子または炭素原子数1〜6のアルキル基若しくはアリール基であり、R1とR2、R2とR3、R3とR4、R5とR6、R6とR7、R7とR8及びR9とR10の組み合わせのうち少なくとも1つが互いに結合して芳香環を形成することを特徴とする、請求項5に記載の化合物。【請求項7】一般式[IV]において、Aが窒素原子又は酸素原子であることを特徴とする、請求項5又は6に記載の化合物。【請求項8】一般式[IV]において、R11がハロゲン原子及び/または窒素原子、リン原子、酸素原子、硫黄原子を含んでもよい炭素原子数1〜10の炭化水素基またはハロゲン原子を置換基として有してもよいフェニル基であり、R12がハロゲン原子、窒素原子、リン原子、酸素原子及び/または硫黄原子を含んでもよい炭素原子数1〜10の炭化水素基を有してもよいアルキル基又はフェニル基であり、Aが15族原子のときはR11とR12が結合してA、又はA及びMを含む環を構成してもよいことを特徴とする、請求項5〜7のいずれかに記載の化合物。
Fターム (5件):
4H050AA01 ,  4H050AA02 ,  4H050AB40 ,  4H050WB11 ,  4H050WB21
引用特許:
審査官引用 (5件)
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引用文献:
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